噴霧!熱湯スプレー、あれれ?熱くない?…山田善春さんのラジオ科学教室vol.72@エール・マガジン

2017/06/17

yamada-1ガンバッテイルみなさんを応援する土曜日の「エール・マガジン」(14:15on air)、
6月17日(土曜日)は、科学の山田善春(やまだ・よしはる)先生、72回目のご登場!
音声だけのラジオで、毎回果敢に科学の実験をしてくださっています。今回は!?

冒頭から風鈴の音をやたらチリンチリンさせる山田先生。
お得意(?)の100円ショップでまたGETしてきたそうです。
「涼しい音、というのは、実は存在しないんです」
風鈴のチリーンという音を外国人に聴かせても、特に涼しい音とは感じないといいます。
生活の中に風鈴がある環境で、涼しい風が吹いてきたときに音が鳴るのを聞いて「風鈴の音=涼しい」と覚え込む。
いわゆる「パブロフの犬」と同じ、条件反射によるものだそうです。
さて、今回の実験は「熱湯スプレー噴霧実験」!
「この容器には100度近い熱湯が入っています。…熱っ、熱っ!」
手に持つ山田先生も相当熱そう。
じゃあ今からこれをスプレー噴霧しますから、手を出して。yamada-2
って、そんなことしたらやけどしますよ!?
プシュ
プシュ
「あれ?熱くない」
プシュ
プシュ
先生、種明かしを!
「噴霧された熱湯は、微小な水滴になります。その表面から瞬間的に水分が蒸発することで、蒸発熱が奪われ、温度が急激に下がるんです」
実験によれば、この方法で100度のお湯が15度まで下がるとのこと。
水の蒸発が熱を奪う力はすごいものがあり、人間が汗をかくのもそれで体温を下げるためだそうです。
特殊な装置を通して見ると、人間の体の周囲を湿った空気がベールのように包んでいるのがわかります。
そこへ風が吹くと、ベールが吹き払われて、飽和状態で止まっていた蒸発が再び進んで、それで体温が下がって涼しく感じるのだとか。
ただ、いくら涼しいからといってあまり風を当てすぎると、夏カゼを引いてしまうので要注意!

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■「エール・マガジン」毎週土曜日14:15~15:00放送(翌週木曜日14:00再放送)yamada-3