ふらっとちゃっと 星に導かれてぼくたちは出会った…大阪大学天文同好会のみなさん

2017/09/10

flat-1(前列中央)秋田さん 石井さん
大阪大学で環境を学ぶ学生がお送りしているラジオ番組「ふらっとちゃっと」。
大学の先生や留学生をゲストに迎えたり、いま話題のテーマで討論したり、地域で行われている催しに参加して取材したり、毎月趣向を凝らしてお届けしています。
(放送…第2日曜午後2時~3時30分・再放送午後9時、翌月曜午後2時)

■発掘!Osaka University
大阪大学の先生や留学生をゲストに招いてお話を聞くこのコーナー。
今回のゲストは、大阪大学天文同好会からこのお二人。

「秋田瑞穂です」
「石井宏和です」

名前は同好会ですが、実はれっきとした大学公認サークル。
現在、総勢なんと217名!
阪大の中でも有数の勢力を誇るサークルとなっています。

秋田さんは、去年まで部長を務めていました。
泉南市の出身で、星に興味を持ったのは小学生の頃。キャンプで見た星空がきっかけで、宇宙への興味が募り、進学は「天体部」のある高校へ。
その部の卒業生から、阪大天文同好会の話を聞き、そこに入るために阪大を受験&合格。
星に導かれて歩む人生…!?

石井さんは箕面出身!
「家もすぐ近くです。みのおエフエムは、親が車でよくかけていました」
大阪大学に入るまで、星にはまったく興味がなかったという石井さん。
たまたま参加した新歓イベントで天文台に行き、そこでたくさんの星を見て感動し、加入することになりました。

天文同好会の活動は以下の通り。
●太陽黒点の観測(昼間)
●天体観測(月1回)
星のよく見える場所まで行き、望遠鏡などで観測。
部員が多いため、参加は抽選となります。
レンタカーでハイエースを何台も借りて分乗するので、免許持ちは重宝されるとか…。
●「まちかね祭」でのプラネタリウム制作

なお、おすすめの観測スポットは
●曽爾高原(奈良県)
●大台ケ原(奈良と三重の県境)
●峰山高原(兵庫県神崎郡)

こういった場所は人里離れているため、万一はぐれたり取り残されたりした場合、遭難ということも考えられます。
「自力で戻れる体力をつけよう」
そんなコンセプトで、天文同好会では「歩こう会」と題して、夜中に50キロメートルを歩くというトレーニングを行っています。真夜中に出発して、ゴールの大阪大学まで歩く過酷な道のり。足の裏はマメだらけ、人気のない早朝のまちをよろめき歩く幽鬼の群れ・・・?
星に魅せられて入った同好会で、思わぬ体力作りをするはめになった人も多いようです。

秋田さんは、同好会に入ってから、星の写真を撮ることも始めました。
一眼レフカメラを購入し、撮り続けた星空。
大阪大学の「まちかね祭」では、その写真の販売も行うそうです。
そしてなんといっても目玉は、プラネタリウム。
毎年、大変な苦労をしながら、30人が入れる大型ドームを組み上げます。
投影機は手作りながら本格的で、星や星座のイラストも映し出すことができます。

■まちかね祭(大阪大学の学園祭)
日程:11月3日(金曜日・祝日)~5日(日曜日)
場所:豊中キャンパス

■星空観望会(一般参加可能)
日程:11月第3週
場所:豊中キャンパス「レストラン宙」前

「星空を見ることは、手軽に味わえる非日常。望遠鏡をのぞけば、今まで見えなかった星が見えます。見えなくても存在するものがある、そのことに気付けます」
そんな風に、星への憧れを語るお二人の目も、キラキラと星のように輝いていました。

大阪大学天文同好会 公式ホームページ

flat-2見上げよう、あの星空を