「インスタ映え」の秘密を解き明かす@「カメラとお散歩」

2017/10/04

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオに
カメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、
ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
171004_CameraWeb1

まず初めに番組あてに作品をお送りいただいた「sanaeさん」へのお返事を。
「Sanaeさん」は9月の土日、二日間に渡って音楽イベントの
ボランティアスタッフをされました。お役目は会場と最寄駅を結ぶ送迎バスのご案内。
イベントが無事終わり、最終のバスを見送るとき、夕焼けがあまりに美しく、
思わずスマートフォンで撮影したものだそうです。
171004_camera2Web
【宮本さん評】
非常に印象的な作品で、非の打ち所がありません。
構図も露出も表現意図がそのまま形になったものと思います。
バスを右下に配し、空を大きく確保した構図のセンスは、素晴らしいのひと言に尽きます。
これからも素敵な写真撮影をお楽しみください!

それでは今月の本題「インスタ映え」の秘密を解き明かしていただきます。
今年の流行語大賞にノミネートされそうな言葉「インスタ映え」。
インスタグラムで映える写真という意味です。

そもそもインスタグラムの創始者は、もともと位置情報共有だったサービスを
写真共有のソーシャルとしてリリースしたようです。
その際「人とちょっと違うイメージ」にするためのフィルターを用意していました。
これは、現在ほど明暗差を記録できなかった時代のフィルム風に、
意図的にイメージを変えることで人との差別化をしようとしたものです。
わざと、自然界ではありえないような色にしたり、明暗差を極端にして階調を
破壊してしまったわけです。
また構図の枠組みを正方形にし、ここにも懐古的な手法を取り入れました。

奇妙な色や階調破壊、苦しい正方形に押し込むことで人目をひきつけわけですが、
時代は流れて2017年の秋には、また少し状況が変わりつつあるようです。
フィルターをかぶせて奇妙な色や風合いにすることに違和感を覚える人が
増えてきたのだと思います。
加工するにしても、プリセットで用意されたフィルターではなく、
自分の手で画像処理ソフト・アプリを活用し表現する人たちが増えてきています。
また正方形ではない形での掲載も増えてきました。

日本で顕著に見られる傾向としては、料理を真上から俯瞰する撮り方が
流行ってきています。真上からの食品写真は、かつてはピザのカタログ写真のようで
カッコよくないと言われていたのですが、逆にそれが「人と違う」ことになるのでしょう。
ここでもひと工夫することで、人と違う結果が得られます。
その工夫は「光」。光が斜めから当たる窓際などで撮影すれば、
真上からの写真も印象深いものになるはずです。

人と違うことをやるだけではなく、写真の基本である光の向きや構図などを大切にすれば
「インスタ映え」する写真が撮れるはずです。
そもそも写真として完成度が高ければ、自然と「インスタ映え」もするはずなのですから。

もっと詳しいお話が聞きたい方や、宮本さんの写真講座にご興味がある方は宮本さんのウェブサイトをご参照ください。

And EM アンド・エム

「カメラとお散歩」毎月第一水曜日 午前11時〜
             再放送 当日午後7時40分〜

**質問&作品 募集!!**
「カメラとお散歩」ではカメラや写真撮影に関する質問、ならびに
あなたの作品を募集しています。

いただいた作品には宮本さんからの講評やワンポイントアドバイスがいただけます。

なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなど
なるべく具体的に教えてくださいね。

メールの件名は「カメラとお散歩」係。
816@minoh.netあてにお寄せください。

お待ちしています。
(文責:千波留)