天使が導く地獄巡り!?…「月亭天使のエンゼル演芸場」

2017/10/22

女流落語家・月亭天使がお送りする「月亭天使のエンゼル演芸場」。
落語についてのあんなことやこんなことまでおしゃべりしてしまう、魅惑の30分です。
●放送時間:第4日曜日午後2時~2時30分/午後9時/翌日の月曜日午後2時(3回放送)tenshi-1京都にある「龍谷ミュージアム」では、特別展「地獄絵ワンダーランド」が開催されています。古来より伝わる地獄絵から、漫画家・水木しげるさんの描いた地獄まで…恐ろしい、でもどこかユーモラスな味わいも漂う、地獄絵の魅力を堪能できる展示会(11月12日まで)。
普通に眺めるだけでも面白いですが、音声ガイドを聞きながら巡ると、一層わかりやすく楽しめることでしょう。実は、ここだけの話、その音声にはなんと本物の天使の声が使われているんです!
「はい、私が音声を担当しました」
天使が導く地獄巡り。これはまた、乙なものではないでしょうか。
もし行かれる際は、ぜひ音声ガイドをお申し込みください。見て回る間中、ずっと天使が耳元でささやき続けますよ。それはもう、延々と・・・え?まさに地獄?何のことでしょう。
「私もまだ観てないので、今度行ってきます」と月亭天使。その際は、音声ガイドで自分の声を聞きながら回りたいとのことでした。
・・・自声フェチ?tenshi-2皆さん、こんにちは。月亭天使です。
今回は襲名についてのお話をいたしました。代々続く名跡を継ぎ、その名と芸を後世に伝えていく。私の師匠も、2013年、前名の月亭八天から、七代目月亭文都に襲名いたしました。
襲名と言えば、皆さんは後ろ幕をご存知でしょうか。口上の時、後ろに掛かる大きな幕で、新聞や何かでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらは、ご贔屓のお客様や応援してくださる方々から贈られるものです。新しい名前と、その人を現したデザインが施され、襲名披露興行を華やかに彩ります。
ところで、師匠が襲名すると、同時に弟子も襲名や改名する時があります。(桂塩鯛師匠(前名、桂都丸)が襲名する際、お弟子さんの都んぼ兄さんが桂米紫に襲名、さん都兄さんが鯛蔵、とま都兄さんが小鯛に改名されました)
私も、師匠の襲名とともに、改名するのでは?と囁かれました。
天使の天を残し、文都の都をもらう。→月亭天都(てんと)。
テントさん、いてはるし。
もしくは、文都の文をもらい、天使の使を残す。→月亭文使(ぶんし)。
いや、桂文枝(ぶんし)師匠がいてはるがな!と言うわけで、天使のままでいることになったのでした。
月亭天使

オフィシャルサイト「天使の落とし紙」