タッキーたんけん隊「箕面の農業をたんけん!」(2)新稲の農家・稲垣恵一さん

2017/10/26

t2-1「箕面の農業をたんけん!」ということで、やって来た二番目の目的地は、新稲4丁目の農地です。車を下りると、とたんにギャー、ギャーと喧しい鳥の鳴き声。なんだろう?と思ってよく見ると、いくつか立っているかかしなどの一つに、小さなスピーカー。きっと、鳥除けの音なんでしょうね。t2-1a 山を見上げると、大阪青山大学やスカイアリーナの建物。通学の学生さんが、三々五々と歩いています。道路の南に広がる畑で、農家の稲垣恵一(いながき・けいいち)さんが出迎えてくれました。t2-2t2-3 ここでも、台風21号の被害は深刻でした。さやいんげんは支柱ごと吹き飛ばされ、ブロッコリーも葉が飛ばされました。種をまき直す作物もありますが、白菜はもう植え直せず。冬から春にかけて、全国的な野菜不足・高騰も懸念されます。
稲垣さんは、箕面キューズモールの朝市に野菜を提供していますが「この先出すものが無い」といった状況だそうです。
稲刈りを済ませて、天日干ししていた稲束も、風で倒されて干し直し。稲穂が湿っていると、籾殻が機械に詰まってしまうため、この時期の長雨は農家にとって恨めしいといいます。なんとか晴れ間を見計らって作業をするしかない、そのため一日に何度も天気予報を見るそうです。t2-4 稲垣さんは5年前に勤めを退職してから、専業農家としてやってきました。若い頃からお父さんを手伝って、機械の運転や力仕事はこなしてきましたが、自分がやるようになって「初めて父の苦労がわかった」といいます。ただ見回ってるだけに見えた、その作業が実は大変なのだとか。
かつてこの辺りには、耕作放棄地がいくつかあって、雑草が生い茂っていました。害虫が発生したりして困っていましたが、箕面市に農業公社ができてからは、状況がかなり改善され、景観も良くなってきました。
稲垣さんは作物のうち約15パーセントを、学校給食用に提供しています。出荷先は主に西小、南小、西南小、中小など、中学校は一中などです。当初は余った野菜などでもいいということでしたが、「子どもたちが食べるものなので、変なものは出せない」と品質には気を遣っているそうです。朝採りの野菜を朝のうちに納入するのは大変ですが、子どもたちが喜んで食べてくれているのでやりがいがあるとのことでした。
西小学校の農業体験用に、近隣の農家と合同で田んぼも提供していると稲垣さん。「うちの孫も通っていますので」とおじいちゃんの顔になりながら笑っていました。t2-5