まちのラジオ第2週 パキスタン、その熱き魂に魅せられて…大阪大学外国語学部ウルドゥー語専攻、教授・山根聡さん

2017/11/09

yamane箕面の主な活動グループが週替わりでお送りする「まちのラジオ」。毎月第二木曜は、大阪大学社学連携事業。大学と社会のつながりをテーマに放送しています。
今回は、大阪大学大学院言語文化研究科社会専攻・外国語学部ウルドゥー語専攻の教授・山根聡(やまね・そう)さん、そして学生のお二人にご登場いただきました。

ウルドゥー語とは、パキスタンをはじめ北インド、バングラデシュなどで話されている言語で、話者の数は5億人以上、世界で3番目に多いといいます。
日本で学べる大学は大阪大学と東京外国語大学の二つですが、それぞれ100年ほどの歴史を持っています。
学生のお二人は、昨年12月~今年9月まで、パキスタンに留学してきました。
その感想は・・・
「とにかく暑い!想像もできない暑さです」
日中は普通に40度台、暑いときは50度超えも。
しかもそんな日に限って停電!
そもそも、エアコンすらほとんどなく、天井でゆるく回っている扇風機があるだけだとか。
「今日はなんだか寒いな、と思って温度計を見たら32度でした」
そして、料理の辛さ。
それまで辛いものはあまり食べてこなかったという二人に、いきなり激辛料理の洗礼です。苦労しましたが、そのうちにいろいろな味の違いがわかってきたそうです。
イスラム教国のため、お酒も原則禁止となっています。そこで、アルコールの代わりにチャイを飲みながらのコミュニケーションが発達しました。そういった場で、自作の詩を披露し合うなど「文化的に高いものがある」と山根さん。
「向こうで交流した学生たちと別れるとき、ホテルまでタクシーに乗って一緒に送ってくれたんです。そのとき、彼らはこんなことを言いました」

ヤマネ先生、ぼくたちは学生なのでお金がありません。
そこで、贈り物の代わりに、ガザル(古典詩)をみんなで謡います。

詩を贈るという、高度な精神的行為。
果たして、日本の学生でこんなことがあり得るでしょうか?
心が豊かで、人情が深い。
学生のお二人も、留学で「一生の友だちができた」といいます。
山根さん、ウルドゥー語を学ぶ意義は?
「海外でウルドゥー語を話す人と出会ったとき、最初は英語でどこか緊張しながら話しかけてきた相手に、こちらがウルドゥー語で答えると『ほわあっ』と表情がほぐれるんです。そして、一気に打ち解けます」

最後に、ウルドゥー語で「ありがとう」は?
「『シュークリヤー』です」
おお、それはなんとも覚えやすいですね。「シュークリーム」で覚えちゃいました!
山根さん「実は私も、それで覚えたんです」

<余談>
パキスタン滞在中の悩み、それは「蚊」。
日本の蚊よりもはるかにタフだといいます。
「留学したとき、持っていた蚊取りマットが全然効かなくて困りました」と学生のお二人。
山根さん「甘いね。蚊取りマットを2枚くらい重ねて、割りばしで挟み、直接火を付ける!蚊がボタボタ落ちる、その音を聞きながら眠ったものですよ」
※危険ですので真似しないでください