ミラーレスの勢いが加速し始める2018年@「カメラとお散歩」

2018/03/07

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオに
写真家 宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、
ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
180308_cameraWeb

今月のテーマは「ミラーレスの勢いが急加速し始める2018年」

かつて、スマートフォンカメラ(以下スマホカメラと表記)からステップアップして
コンパクトデジカメ(以後コンデジと表記)へ、といった流れがありました。
現在では気合を入れた撮影には一眼レフ、お手軽撮影はスマートフォンカメラの図式が確立、
中間に位置していたコンデジは瀕死の状態になっています。
そこに存在感を強めてきたのが「ミラーレスカメラ」といえます。

ミラーレスカメラはそもそも、コンデジをより高画質・高機能なモデルにするため、
レンズ交換を可能にしたり、センサーの大型化を図るなど、性能アップを実現してきました。
コンデジより大きくて高性能、つまりは一眼レフ並といった意味をもたせた「ミラーレス一眼」
というネーミングのうまさに加え、従来の一眼レフよりコンパクト、カラー展開に凝るなど
女性ウケするポイントをうまく突くことで、販売台数を大きく伸ばしてきました。
ただ、従来からの一眼レフ愛好家の多くが「ミラーレスを」軽く見ていたことは否めません。
しかし客観的に見れば、小型で高性能であれば、ユーザーがそこに価値を見出すのは当然です。

一方、従来からの一眼レフ(ミラーあり)の中でもエントリーグレード(入門機)モデルは、
ここ10年ほどの間にコストダウンの一途をたどりました。
プライスダウンのしわ寄せは、キットとして販売されるレンズなどに反映されます。
つまりはスマートフォンのカメラにも劣る暗いレンズとなり、室内や夜の店内など、
少し暗い環境での撮影で満足な結果を得られなくなってしまいました。
それなのに大きさや重さは昔の一眼レフとさほど変わらないとあれば、先細りなのは目に見えています。

そしてミラーレスカメラに、エントリーグレードの一眼レフを超えるフルサイズセンサーが
搭載された頃から、昔ながらの大きく重いカメラ本体と暗いレンズの入門グレード一眼レフより、
フルサイズセンサーを載せたミラーレスの方が画質が良い、という流れになってしまいました。
しかも、その差はわずかではなく、圧倒的な品質差となっています。

毎年この時期に開催されるカメラ見本市の情報を見ると、今年は各メーカーともに、
ミラーレスの新モデルを数多く投入しているようです。

ただ、ミラーレスさえあれば昔からの一眼レフなんていらない、といった展開にはならないでしょう。
機器としてのカメラがいかに高性能になろうと「撮影を行うのは人」である限り、
撮影する人間の操作性に関わる部分に超えられない大きな壁が存在するからです。
ミラーを備えた一眼レフの優位性は、先に行われた平昌オリンピックでも実証されています。
オリンピック競技などは、数打てば当たるとばかりに連写し、あとで大量のカットの中から
写りの良いものを選択しているようでは報道に間に合いません。
「その一瞬を狙い結果を得る」という専門の技があります。
ファインダーを覗いてシャッターを押す一眼レフに対し、ミラーレスカメラはモニターを見ての撮影。
(見かけ上ファインダーがついていても実際はモニター)そこには微妙なタイムラグがあり、
決定的な瞬間を逃す可能性があります。

今後は、動きものの撮影に特化した従来からの一眼レフ、
高画素・超高画質なミラーレスカメラ、
そして普段使いのスマホカメラ
といった3分野がこれからも形成されてゆくのではないでしょうか。

ますます楽しみになるカメラ選び。
一度購入したらそれで一生付き合う、というのも良いと思いますが、最先端の性能を体験するため、
最新モデルを手に入れるといったチャレンジも趣味の撮影を深めることになるかもしれません。

もっと詳しいお話が聞きたい方や、宮本さんの写真講座にご興味がある方は
宮本さんのウェブサイトをご参照ください。

And EM アンド・エム

「カメラとお散歩」毎月第一水曜日 午前11時〜
再放送 当日午後7時40分〜

**質問&作品 募集!!**
「カメラとお散歩」ではカメラや写真撮影に関する質問、ならびに
あなたの作品を募集しています。
いただいた作品には宮本さんからの講評やワンポイントアドバイスがいただけます。
なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなど
なるべく具体的に教えてくださいね。
メールの件名は「カメラとお散歩」係。
816@minoh.netあてにお寄せください。
お待ちしています。
(文責:千波留)