まちのラジオ第2週 地域貢献度日本一の大阪大学が、「社学共創本部」創設でさらなる高みへ…大阪大学副学長・永田靖さん

2018/05/10

handai-nagata平良さん / 永田さん /浅川さん /桑江さん
箕面の主な活動グループが週替わりでお送りする「まちのラジオ」。毎月第二木曜は、大阪大学社学連携事業。大学と社会のつながりをテーマに放送しています。
今回のゲストは、大阪大学副学長、大阪大学共創機構社学共創本部本部長、21世紀懐徳堂学主、総合学術博物館館長、大阪大学大学院文学研究科・教授の永田靖(ながた・やすし)さんです。
たくさんの肩書きをお持ちの永田さん、第一声は「忙しいです!」
2010年4月に始まった「まちのラジオ・大阪大学社学連携」のこの番組、実は第1回に出演したのが永田さんでした。2014年9月にも出演され、今回が3回目。ほぼ4年に1度、節目にご登場いただいています。
専門は「演劇学」。
学生時代、チェーホフの劇にほんのチョイ役で出演したことが、この道を志すきっかけだったといいます。
といっても、演劇学は演技や演出そのものを学ぶわけではありません。「上演に関するすべてが研究対象」ということですが、国立大学で研究室があるのは大阪大学だけだそうです。
 近代演劇はヨーロッパで確立しますが、それが各国に伝わる中で、固有の文化と融合して独自の発展を遂げる場合があります。永田さんの研究対象のひとつが「アジア演劇」で、韓国や台湾、香港、シンガポールなど、面白い演劇をやっている国がたくさんあるといいます。

●大学の地域貢献度ランキングで、大阪大学は・・・
日本経済新聞社が、独自の調査で発表した「大学の地域貢献度ランキング」。
2017年の調査で、大阪大学は全国748大学中、なんと1位を獲得!

すごい!

以前から「社学連携」を重視し、その拠点となる「21世紀懐徳堂」を設けて活動してきた大阪大学。その取り組みが評価されたといえるでしょう。
ちなみに、同じ国立大学でも京都大学は50位、東京大学に至っては207位で、地域貢献に対する姿勢の違いがはっきりわかります。
当番組も「社学連携」をテーマに8年間放送してきましたが、微力ながらランキング1位に貢献できているでしょうか・・・。
「いや、もちろんです。大きな影響がありますよ」
永田さんから、こんなお墨付きをいただきました。

●「社学共創本部」創設!
これまでも力を入れてきた、地域との連携。それをさらに進めるべく、大阪大学は「社学共創本部」を創設しました。
これまで各方面でそれぞれ取り組んできた社学連携事業(21世紀懐徳堂、総合学術博物館、適塾記念センター、アーカイブズ)を集約し、地域の課題解決へのさらなる貢献を図るとのこと。
具体的には、学外の人たち(自治体や市民グループなど)と一緒に「クラスター」と呼ばれる集まりを作り、共に運営していくそうで、現在すでに10以上のクラスターが立ち上がっています。
永田さんが関わっているものは、能勢の浄瑠璃とのクラスター。留学生を連れて能勢に赴いたり、大学に一座を招いて上演を企画したり、活発な交流が進行しているといいます。

箕面市船場の、大阪大学箕面キャンパス移転予定地。
現在は既存の建物の撤去が進み、広大な更地が広がっています。
そこに建設資材が運び込まれ、これから新しいキャンパスが徐々に姿を現していくというところ。
永田さん、期待のほどはいかがですか?
「それはもちろん、大きな期待を寄せていますよ」
キャンパスと同じ地域に、新しい市民ホールや、大学と市が共同で運営する図書館も設立されます。
市民と大学関係者が、日常的に同じ場所を共有する、他に例を見ない空間が生まれようとしています。
すでに地域貢献度ランキング日本一の大阪大学を、それはきっとさらなる高みへ導くものとなることでしょう。