「全日本学生児童発明くふう展」に入選!部活に受験に忙しい中学3年生・板鼻萌叶さんの夏@エール・マガジン

2018/08/04

erumaga-180804-1ガンバッテイル皆さんを応援する土曜日の「エール・マガジン」(14:15 on air)!
8月4日の放送は、「第76回全日本学生児童発明くふう展」に入賞した、中学3年生の板鼻萌叶(いたはな・もえか)さんにご登場いただきました。

萌叶さんは現在、中学の吹奏楽部で部長を務めています。
8月2日に行われた北摂地区のコンクールでは、銀賞という結果で府大会には進めず・・・。
残念だったけど、9月の文化祭、10月の体育祭と「最後までやり切りたい」とのことでした。

2年生のとき、技術の授業の課題として萌叶さんが作ったのは
「目盛りが動く計量カップ」
家族に、日常のことで何か困ってないですか?とたずねたところ、お母さんから
「料理で合わせ調味料を作るときに、容器が何個も必要になる。邪魔になるし洗い物も増える」
こんな困りごとが出てきました。
そこで、目盛りを記入した透明なフィルムと洗濯クリップを用いて、萌叶さんは目盛りを動かせるカップを考案します。
「思いついたきっかけは、家庭用の電子式はかりで、重さの表示をゼロにリセットできる機能です。あれと同じことを、量をはかるときにも応用できればと考えました」
使い方は、まず一つ目の液体をカップに注ぎます(この時点で、目盛りは一番下の位置)。
次に、液面に目盛りのゼロ点が合うように、目盛りのシートを動かします。
二つ目の液体は、目盛りを見ながら必要な量だけ注げばよく、あとは同じ手順で、多種類の調味料を正確な分量で混ぜ合わすことが可能です。erumaga-180804-2提出した作品が認められ、大阪府のコンクールでも高い評価を受けました。
「府大会の表彰式で、他の作品はモーターとかを使った複雑なものが多くて、私はここにいてもいいのかな?と思ってしまいました」
作品は全国への推薦を受けて、「第76回全日本学生児童発明くふう展」でも入賞という素晴らしい結果に。
材料代はせいぜい100円程度で、構造も限りなくシンプルでありながら、その効果は抜群です。
これぞまさしく「発明」の原点といえるのではないでしょうか。
この快挙を称え、箕面市から萌叶さんに市長表彰が贈られました。

↓箕面市ホームページ「撮れたて箕面ブログ」7月25日(水曜日)
https://blog.goo.ne.jp/minohblog/e/e560fbfd3eccb2d4a67c922b676dcc92

現在中学3年生の萌叶さん。
高校受験は、志望校はまだ決まっていませんが「吹奏楽は続けたい」とのこと。
お母さんがママさん吹奏楽をやっていて、自分も少年少女リコーダー合奏団に所属するなど、子どもの頃から音楽は常に身近にありました。
「今回の発明くふう展で、お母さんの悩みを解決したように、何か人のために尽くせるようなことができればと思います。吹奏楽もいろんな人の支えがあってこそなので、その分演奏で誰かを励ますことができたら嬉しいです」
そんな風に将来の希望を語る萌叶さん。今後の活躍が楽しみです!