しあわせの道しるべ:第35回(8/12放送)金井一弘さん

2018/08/12

『しあわせの道しるべ』(30分番組)

第2日曜 15:30〜
(再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)

誰にでもある人生のターニングポイント。
そのとき、何を感じ、どう選択していったのか。

フリーライター・コーディネーター 中村のりこが、
公私で出会う素敵な方々を毎月ゲストにお迎えして、
その方の人生の転機についてお話を伺っていく対談番組です。

大きな波を起こすものではないけれど、
ラジオを聞く人の心に、小さな道標ができる。
そんな番組をめざしています。

今回のゲストは・・・
出版社 株式会社星湖舎 代表取締役 金井一弘さん

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<金井一弘さん(かないかずひろ)さんプロフィール>

株式会社星湖舎代表取締役。「チーム闘病記」代表
府立池田高校卒。関西大学法学部卒。
大学卒業後はフリーターとして、百貨店内装、印刷業、広告代理店などを経験。
30歳で海風社(出版社)ほか出版社を経て、
1999年7月20日に星湖舎を立ち上げる。


箕面とのつながり

昭和60年(1985年)の日航ジャンボ機墜落事故で夫を亡くされた谷口真知子さん(箕面在住)。事故から30年経ったときに家族のことを絵本にしようと思い立ち、縁あって星湖舎から出版されることになりました。

『パパの柿の木』谷口真知子著(絵:亭島和洋)2016年7月発行

絵本にも出てくる子供たちの母校・箕面市立東小学校での読み聞かせ会が大反響を呼び、全国各地での読み聞かせを開催。
絵本を題材にした楽曲「茜空」も完成し、マスコミ発表も行われたことは、タッキーでも放送されましたね。金井さんも現場に駆けつけていらっしゃいましたよ。

星湖舎の出版は7割が自費出版

フリーターとして様々な職種を経験した金井さんですが、
出版業界に入ってから、すべての経験が活かされているといいます。
まさに出版のために人生の時間を紡いでいたのかも知れませんね。
(奥様との出会いも出版社だったそうですよ♪)

30歳で独立することになり、星の数ほどいる著者さんを移す湖でありたいという想いから、社名を「星湖舎」と名付けました。

星湖舎を立ち上げてからは、しんどかった時期も乗り越えて、様々なジャンルの本を出版してきました。
その中には闘病に係わる本、障害に係わる本が多くあり、徐々に社会福祉・自分史のジャンルをメインとするようになっていきます。

本格的に「闘病記」を意識した1冊

社会福祉ジャンルの出版の中でも、手話にも方言があることを世に知らしめた
『これが大阪の手話でっせ』(2001年2月発行・現在絶版)。
この出版は、「手話にも方言があるのか!」とマスコミで大変な話題となりました。

それまでにも闘病記を何冊か出版していた金井さんが、本格的に「闘病記」を意識したのが、『病院を出よう!~ネコの脱出奮闘記』平美樹著(2004年3月発行)でした。
急性骨髄性白血病の著者が抗がん剤による薬剤性心筋症となり、心臓移植しか助からない体となります(後日談として、募金が集まりアメリカでの心臓移植に成功し帰国)。
いくつものパイプに繋がれてベッドに横たわっているだけだった著者が、本を出すんだという強い思いを持ち、それが生きる糧になっていく姿を目の当たりにしました。
金井さんは「出版人としての矜持を持たせてくれた1冊」だったと振り返ります。

この後、さまざまな闘病者と出会い、出版を通して闘病中のかたを応援していきたいと「チーム闘病記」を立ち上げ、
「リレー・フォー・ライフ・ジャパン大阪あさひ」への参加へとつながりました。
「本を出すんだという方々はパワーに溢れています。逆に元気をいただいています」と笑う金井さん。
「今後も『闘病記フェスティバル』をはじめとするイベントで、自費出版や闘病記出版で、著者となる方々を応援していきます!」と熱く語ってくださいました。

 

【金井一弘さんからの“道しるべ”メッセージ】

人生何があるかは誰にもわかりません。
だからこそ、今日という一日を大切に生きてほしいと思います。
最後に、がん患者さんの多くが口にするフレーズを紹介したいと思います。
これは、韓国で160万部も売れた『カシコギ』
(著:趙昌仁 チョ・チャンイン、2002年3月サンマーク出版刊)という、
白血病の息子と父親の物語が描かれた小説の一文です。
「あなたが虚しく過ごしたきょうという日は、
 きのう死んでいったものが、あれほど生きたいと願ったあした」


心臓が鼓動を打つ1秒1秒を、本当に大事に使わないと・・・と思いますね。

金井さん、ありがとうございました♪

【♪放送された音源はこちら♪】※音楽はカットされています

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次回の『幸運(しあわせ)の道しるべ』は…
 9月9日(日)15:30〜
 (再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)
次回もお楽しみに!

(文責:中村のりこ)