箕面在住の作家・藤野恵美さんスペシャルインタビュー!(ロックオン!ユアボイス特別企画)

2019/02/22

lockon_190222-42010年に始まった「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」。
その一環でオーサービジット=作家の学校訪問が、毎年行われてきました。
2月15日(金曜日)、豊川南小学校を訪れたのは、箕面在住の作家・藤野恵美(ふじの・めぐみ)さん。
児童文学作家としてデビューし、現在は大人向けの作品でも高い評価を受けている藤野さんは、どのように作家への道を歩んだのか。
6年生を対象に行われた講演では、読書が大好きだったという子ども時代から、親に反対されながらも大阪芸大文芸学科に進んだこと、好きな食べ歩きのレポートでライターとしての修業を積み、ジュニア冒険小説大賞の受賞で作家としての道が開けたことなど、藤野さんの人生の折々のエピソードが語られました。
いくら反対されても、好きなものは好き。
自分の気持ちに嘘をつかずにやり続けてきた。
そのことで、今の私がある。
 これから人生の進路を考える時期に来ている6年生たちは、そんな藤野さんの言葉にじっと耳を傾けていました。lockon_190222-5
終了後、特別に藤野恵美さんにインタビューすることができました。

-こうして人前でお話しすることはよくあるんですか?
「そうですね、先日も中小学校、第一中学校の子どもたちの前でお話ししてきました。みんな一生懸命聴いてくれて嬉しかったです」

-作家になろうと思ったのはいつですか?
「小学生の頃にはもう作家になろうと思っていました。シャーロック・ホームズが好きだったのでミステリーを自分でも書いたりしましたし、あと星新一さんのショート・ショートを見て『こういうのだったら書けそう』と、小学5年生くらいには書き始めていました」

-作家になるために必要なことは?
「とにかく、まず本をたくさん、いろいろなものを読むことですね。私の読書量ですか?中学や高校の頃は、年に500冊くらい読んでたかなあ・・・」

500冊!?

-1日1冊読んでも追いつかない計算ですが・・・
「まあ、他に何もしていなかったということもありますけど。面白い本に出会うと、やめられなくて夜通し読んじゃって、おかげで朝起きられない、そんな子どもでした。
とにかく、息をするように本を読んでましたねlockon_190222-7-これから藤野さんの作品を読む人には、どんなものがおすすめですか?lockon_190222-8
「子ども向けだと『ねこまた妖怪伝』が読みやすいと思います。『怪盗ファントム&ダークネス』シリーズはミステリーですが、男女問わず人気があります。大人向けだと『ハルさん』が広く読まれた作品ですし、あとバレンタインの時期ということもあって、近作の『ショコラティエ』もおすすめですね」

-『ショコラティエ』でパティシエの仕事が紹介されていますが、藤野さんはパティシエの経験があるんですか?
「私はやったことはないんですが、食べ歩きが好きなこともあり、いろんなお店に行きました。取材もたくさんさせてもらったんです」

-藤野さんは箕面在住とのことですが、出身も箕面なんですか?
「もともとは大阪市内に住んでいましたが、作家の友だちが箕面に住んでいて、箕面のいいところをたくさん教えてもらって、それで引っ越してきました」

-作家のかたって、他の作家の本を読む時間はあるんですか?
「私は読書が趣味なので、今でもいっぱい読んでます。一番楽しみにしているのは、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロさんの新刊ですね」

-藤野さんの作品で、今後出版されるものは?
「毎日新聞に連載していた童話『しあわせなハリネズミ』が、今年の夏ごろに出る予定です。大人向けには『淀川八景』という作品が4月に刊行されます」

とにかく本が大好き、読むのも書くのも・・・。
そんな藤野さんの思いが伝わってくるようなインタビューになりました。

最後に「ロックオン!ユアボイス」の企画に、藤野さんにも参加していただきました。
トランプマークコンテスト。
藤野恵美さんが選んだマークは?

「ハートですね。形がカワイイから♪」

意外に普通な理由だった・・・!?
ともあれ、気さくに応えていただいた藤野恵美さん、ありがとうございました。
箕面在住の作家の活躍を、これからも応援します!lockon_190222-6