まちのラジオ第2週 大阪大学総合学術博物館で「四國五郎展」開催中・・・大阪大学大学院文学研究科教授・宇野田尚哉さん、社学共創本部助教・横田洋さん

2019/05/09

machiradio_190509(中央)宇野田さん/横田さん
箕面の主な活動グループが週替わりでお送りする「まちのラジオ」。毎月第二木曜は、大阪大学社学連携事業。大学と社会のつながりをテーマに放送しています。
今回は大阪大学大学院文学研究科教授・宇野田尚哉さん、社学共創本部助教・横田洋さんをお招きして、お話を伺いました。
(聞き手:大阪大学21世紀懐徳堂 肥後楽さん)

■大阪大学総合学術博物館
同博物館は2002年に、8番目の国立大学総合博物館として発足しました。
場所は阪急石橋駅から徒歩10分、豊中キャンパスへと続く阪大坂のふもと辺りです。
建物は由緒ある石造りで、これだけでも一見の価値あり。
常設展示としてさまざまな学術標本が公開されており、中でも全長8メートルのマチカネワニ骨格標本は圧巻です。

■第22回企画展「四國五郎展 -シベリアからヒロシマへ-」
「絵本 おこりじぞう」の画家として知られる四國五郎(しこく・ごろう)。その作品展が大阪大学総合学術博物館で、4月26日(金曜日)~7月20日(土曜日)に開催されています。
四國五郎は広島市の職員として、広報紙のイラストなどを手掛ける一方、反戦文化運動に詩画人として参加してきました。その背景には自身のシベリア抑留体験や、弟を原爆で失ったことがありました。市民に絵を描く方法を伝えながら、市民の中で生きた四國五郎。広島では広く親しまれていますが、関西ではあまり知名度が高いとはいえません。
そこで、今回の企画展が実施されることになりました。展示は4つのテーマに分かれており、「シベリア抑留体験と表現」「被爆地ヒロシマの反戦文化運動」「反戦平和のために」「被爆体験を描く/ひろしまを描く」という内容で、四國五郎を知るためにはまたとない展示となっています。
また、関連企画として次のものがあります。

・「国際シンポジウム 詩画人四國五郎の歩んだ道 -シベリアからヒロシマへ-」
 5月19日(日曜日)午後1時~4時30分 大阪大学会館アセンブリーホール(無料・当日先着順)

・「講演と朗読 四國五郎と『絵本 おこりじぞう』
 6月22日(土曜日)午後2時~3時30分 豊中市立文化芸術センター(無料・6月5日までに要申込)

詳しい情報・申込などは、ホームページでご確認ください。

大阪大学総合学術博物館のホームページ

大阪大学21世紀懐徳堂のホームページ