ふらっとちゃっと 番組OB登場!草清和明さん、若手社員による東芝改革の旗手

2019/06/09

flat_190609-1(中央)草清さん
大阪大学で環境を学ぶ学生がお送りしているラジオ番組「ふらっとちゃっと」。
大学の先生や留学生をゲストに迎えたり、いま話題のテーマで討論したり、地域で行われている催しに参加して取材したり、毎月趣向を凝らしてお届けしています。

■発掘!Osaka University
大阪大学の先生や留学生をゲストに招いてお話を聞くこのコーナー。
今回のゲストは、お久しぶり!のこのかた。

「ご無沙汰しています。草清和明(くさきよ・かずあき)です」

草清さんは2012年~2014年まで、「ふらっとちゃっと」のメンバーとして番組制作に携わってきました。
「いやあ、懐かしいなあ・・・。スタジオ、ちょっとすっきりしましたね」
大阪大学大学院を卒業後、東芝へ入社(現・東芝エネルギーシステムズ)し、現在6年目の草清さん。押しも押されぬ大企業で、順風満帆の日々が続くものと思っていましたが、2015年に不正会計問題、2016年には海外原子力事業で巨額の損失。会社の存続が危ぶまれるまでになります。
 そんなある日、休暇でタイ旅行中だった草清さんに、一人の先輩からメールが届きます。

-今の会社を変えたい。一緒に命を懸けてやってみないか?-

アユタヤへ向かう列車の中で読んだそのメールが、草清さんのその後の会社生活を大きく変えることになります。
若手社員の有志が集まり、プロジェクトチームを結成。そこから改革のアイデアが次々に生まれ出しました。

●社長との対話会
社長といえば、平社員にとっては雲の上の存在。大企業ともなればなおさらです。
そんな社長との対話会を設けて、社員が日頃思っていることを直接伝えられたら・・・。
だめでもともと、と掛け合ってみた結果、意外にも対話会が実現することになりました。
当日、集まった社員は70人。中には、この機会に社長に物申してやろう、と鼻息荒く乗り込んで来た人もいたそうです。
実際に社長が姿を現し、話し合いに入ってみると、それまで社長に対して抱いていたイメージが変わります。
「社長も一人の人間なんだな、と感じました」
自分たちと同じように悩んでいる、一人の人間。直接会って話すことで、それに気づくことができました。
「社長に一言」と意気込んでいた人も、見ればすっかり大人しくなっていたとか・・・。flat_190609-2他にも、社員による音楽イベント、将来のエネルギーシステムの勉強会、家族による職場訪問、他社の社員との交流イベントなど、さまざまな仕掛けを行ってきました。
「その結果、会社が目に見えて変わってきました」
大きな成果は、組織を越えて人がつながり始めたことだといいます。
部門や課が違えば言葉も交わさなかった社員同士が知り合い、あいさつし合うように。
草清さん自身も、社内でいろんな人に声をかけられるようになったそうです。
「自分自身の変化としては、行動することへのハードルが下がったことですね」
無理だと思っても、やってみたら意外にできたという成功体験。
同じ問題意識を持ち、共に取り組んでくれる仲間の存在。
あの一通のメールから始まった一連の取り組みは、草清さんに経験と人脈というかけがえのない財産を与えてくれました。

ふだんは関東で仕事をしている草清さんに、来阪の機会にお願いして実現した今回のインタビュー。
実は来月から、アメリカへの留学が決まっているそうです。
「サンディエゴの大学で経営を学んできます」
進化し続ける、草清伝説・第二章。
留学を終えて帰国したら、アメリカでの体験談もぜひお聞きしたいものです。
草清さんの人生を通じての目標は、再生可能エネルギー100パーセントの社会をめざすこと。
CO2という言葉が、未来の世の中から消えるくらいになってほしい・・・。
無理?
いえ、やってみたら意外にできるかもしれませんよ。flat_190609-3