ペットボトルの渦巻実験!山田善春さんのラジオ科学教室vol.86@エール・マガジン

2019/10/12

erumaga_191012-1ガンバッテイルみなさんを応援する土曜日の「エール・マガジン」(14:15on air)、
9月22日(土曜日)は、科学の山田善春(やまだ・よしはる)先生、86回目のご登場!
音声だけのラジオで、毎回果敢に科学の実験に挑戦。今回は…!?

台風19号が最接近している中、スタジオまでやって来た山田先生。erumaga_191012-2
「かなりの雨と風でしたね」
幸い、交通機関に大きな乱れは無く、今回も山田劇場開演の運びとなりました!

最初の実験は・・・
風車のような切り込みを入れた、正方形の折り紙。
中心をシャーペンの先で支えると、ゆっくりと回り出します。
持っている手の体温により、微かな上昇気流が起きているのがその理由。
ほんとだ、回ってる・・・って、今度は逆に回ってますよ?
「汗で手が冷えたのかな?」
しばらくやってたら、ようやくちゃんと回るようになりました。

熱の影響で、水や空気に流れが生じる現象を「対流」といいます。
台風も、この対流が原因で発生します。
赤道付近で温められた空気が膨張して上空に上がり、周囲からは空気が流れ込みます。
地球の自転の作用で、空気の流れは渦を巻くように流れます。
渦というものは安定しており、竜巻がなかなか消滅しないのも安定しているからだそうです。
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実験その2は、渦の実験。
二本のペットボトルの口をつなげて固定。erumaga_191012-4
片方は水で満たされていて、ひっくり返すと水が落ちて行きます。
普通にひっくり返すと、気泡が抜けるときに邪魔になって、落ち切るのに時間がかかります。
ここで、ペットボトルを回すようにして中の水に回転を加えると、水が早く落ちるように。
ほんとだ、けっこう違う!
渦を巻くことで中心に通り道ができ、水と空気が早く入れ替わるためだそうです。

立て続けに巨大台風が襲来するようになった今日この頃。
地球温暖化が原因と言われており、海水の温度が1度上がるだけでも、生じるエネルギーは水爆級だそうです。
どうやって台風の力を弱めるか。
今後もみんなで真剣に考えなければ、と訴える山田先生でした。erumaga_191012-5