ネパール大地震現場に出動 災害救助犬について@「聞かせて!ペット自慢」

2015/06/10

 毎月 第2水曜日の「モーニングタッキー」の中でお送りする「聞かせて!ペット自慢」では、ワンちゃん、ネコちゃんなどみなさんの家族の一員のご自慢話を聞かせていただきます。

 今月は、2015年4月25日に発生したネパール地震の被災地に、災害救助犬を伴って救出援助に向かわれたNPO法人日本レスキュー協会(伊丹市)の安随尚之さんにお話を伺いました。
 安随さんと共にネパールへ行ったのは災害救助犬のQちゃんと妹のエイトちゃん。どちらもジャーマンシェパード、5歳の女の子。(向かって左側、ちょっと色白なのがQちゃん)
150610_日本レスキュー協会 安随さんたちWeb 災害救助犬が海外で活動するには、半年に1度のペースでの狂犬病予防接種とICチップの埋め込みが必要です。日本レスキュー協会では、日本国内だけでなく海外での活動も視野に入れ、常に何頭かはいつでも出動できるよう準備をしています。今回はQちゃんとエイトちゃんがまさに準備万全だったので、姉妹での出動となりました。
 直行便がないため、タイでのトランジットを含めて約18時間のフライト。
 ネパールの空港は、通常便に加えて世界中からの救援部隊が到着するため、大変な混乱状態で、安随さんはQちゃんたちともなかなか会うことができなかったそう。
 各国からの救援部隊はまず国連に登録し、どの地域に向かうべきか指示を受けます。安随さんたちが派遣されたのは、ネパールの古都バクタブル市。日本で言えば京都や奈良のような場所だそうで、立派な寺院がたくさんある街です。
 由緒あるお寺は倒れずに原型をとどめているものもありましたが、れんがや石でできた建物は崩落している状態です。その中をQちゃんとエイトちゃんは懸命の捜索を行いました。現地では、災害救助犬が珍しいらしく、捜索中はもちろん移動中や休憩中でもQちゃんエイトちゃんの周りは常に人がいっぱい。
 同じくバクタブル市を担当していた韓国と中国の救援隊には災害救助犬がいませんでした。そこでQちゃん、エイトちゃんが探し、反応があれば韓国・中国の部隊に発掘してもらうという協力体制も生まれました。まさに国際親善、国境を越えた救援でした。残念ながら生存者はいらっしゃいませんでしたが、4月28日、29日の二日間で8つの現場から5名を発見しました。
150610_日本レスキュー協会Web(写真ご提供:日本レスキュー協会)
 現地で捜索以前に注意を要したのは、野良犬対策。ネパールには路上で生活する犬がたくさん居て、その中には狂犬病にかかっている犬もいるそうで、人間はもちろん、Qちゃんたちも噛まれないように、細心の注意が必要だったそう。
 また、現地は予想外に暑いうえ、災害現場には日陰がまったくないため、犬にとっては過酷な状況で、みるみるうちに体力が落ちていきました。そんなQちゃんとエイトちゃんに、現地の人たちは貴重な井戸水をくんでは体にかけてくれたそう。もちろん、救援隊は自分たちの水は持参していましたが、暖かい心遣いがとてもありがたかったそうです。

 災害救助犬はまず人間が好きであること、次に行動が俊敏であることが大事。Qちゃんとエイトちゃんは怪我もなく元気に帰国し、いつでも出動できるよう、今日も訓練を受けています。
150610_日本レスキュー協会訓練Web
 日本レスキュー協会は公的援助などをほとんど受けていません。災害救助犬やセラピー犬の育成には地道な訓練と費用が必要です。さまざまな方法で応援することができますので、興味をもたれた方は、ぜひホームページをご覧ください。→認定NPO法人 日本レスキュー協会HP

実は、Qちゃんとエイトちゃんは昨年9月にも「聞かせて!ペット自慢」に出演してくれたのです。その様子はこちらで↓
広島土砂災害現場に出動 災害救助犬について@「聞かせて!ペット自慢」

(千波留)

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