赤ちゃんから大人まで履けるソックス!@「発見!技あり日本」

2016/03/30

「デイライトタッキー」第5水曜日放送の「発見!技あり日本」では日本が世界に誇る技や特産品をご紹介しています。
今月は、奈良県大和高田市の靴下企画製造卸 和田繊維の代表 和田博さんに
0歳から24cmまで対応の「ポケットソックス」についてお話を伺いました。
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和田さんのお父様が一代で築かれた靴下業。社屋も完成、さあこれからというときに、
お父様が急死なさったのでした。しかもそれは和田さんの高校の卒業式の日。
最初は、和田さんのお母様が継ぐことになったのですが、なかなかうまくいかず、
とうとう家業をたたむことになりました。
そのとき、会社にはかなりの数の原糸や半製品が残されていて、まだ若かった和田さんは、
「どうせ会社がなくなるなら、最後にパーっと花を咲かせたい。みんながニコッと笑ってくれるような靴下を作って終わりにしたい。少しでも親父の思いを世に残せたら」と思ったそうです。
もともと漫画家志望だった和田さんは、漫画のような靴下、つまり、見た目は極小なのに履いてみれば大人にも対応する靴下を考案します。
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*写真は通常サイズの靴下と、和田さんが開発されたポケットソックスの大きさ比較。
 赤ちゃんから24cmまでの人に対応しています。

案を形にするためには、大変な苦労がありました。
思った通りの靴下ができたとき、和田さんは「やった!!」と手応えを感じました。
が、同業者を始め、周りの人たちの反応は、
「こんなものが売れますか?」
「なんでこんなもの作るんですか」と否定的な意見ばかり。
そこで和田さんは、ご自分がコツコツ貯めた貯金を全て引き出し、それを資金にポケットソックス量産に踏み切ったのでした。

市場に出ると話題になったポケットソックス。
同業他社が製造の秘密を探りに毎日のように訪問してくるので、しばらくは糸などを全て厳重に保管する毎日だったそう。

今回その工程の秘密をラジオでお話ししてくださったので、思わず「大丈夫ですか?」とお尋ねしました。
「いま、日本製の靴下は価格などの面で海外製品に押されています。大和高田市だけでも、靴下業者はどんどん減ってしまいました。こんな手間がかかることを真似する会社はもうありませんよ」とのこと。
それでも日本製の靴下を作り続けるのは「欲しい」とおっしゃるお客様がいらっしゃるから。
また、ポケットソックスが海外からの観光客に評判なのも嬉しいことです。
これからも、手に取った人が思わず笑ってしまうポケットソックスをはじめ、糖尿病などご病気の方のために、わざとゴムを入れない靴下など、きめ細かい配慮で製品を作り続けたいとおっしゃる和田さんでした。

 詳しくは公式HPをご覧ください→和田繊維

【プレゼント】
和田繊維様から、ポケットソックス5足と通常の大きさのソックス3足(ゴムゆるめ、もしくはゴムなしを含む)合計8足の靴下セットを5名の方にプレゼント!
色の組み合わせはタッキーにおまかせくださいね。
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ご希望のかたは 住所、氏名、ご連絡先を明記の上「ポケットソックス」係まで。
816@minoh.net
締め切りは4月5日(火)、当選者発表は6日(水)「デイライトタッキー」で。
ご応募お待ちしています。

(千波留)