ミラーレスについて知っておこう@「カメラとお散歩」

2016/08/03

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。

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今月は、ミラーレスについてお話しを伺いました。

コンパクトデジタルカメラよりも本格的かつ、一眼レフカメラより軽量で持ち運びに便利
ということもあり、女子に人気のミラーレスですが、デメリットもあります。

最大の欠点は、タイムラグ。
ミラーレスは撮影の際、電子ファインダー(モニター画面)を見ながらシャッターを
押します。つまり実際の動きを取り込んで画面に再現する時間分、被写体の実際の動きを
後追いすることになるのです。
ほんのわずかな時差なので、集合写真のように動きを止めているものを撮影するときには
問題はありません。しかし、花火や運動会などのスポーツ、お子さんやペットなど、
動くものを撮影するときは、決定的な瞬間を撮影できない可能性が生じるのです。

もう一つの欠点は、ファッション性を重んじる傾向があるため、各種調整機能が
幾つかの段階を経ないとできない機種もあること。(最近は改善傾向にあります)

ところで、ミラーレスのことを「一眼カメラ」と呼ぶことが多いようです。
よく似ていますが、一眼カメラは「一眼レフ」ではありません。
そもそも、ミラーレスカメラに「一眼」という言葉をつけることで、一眼レフのような
高級機というイメージを与えたい思惑があったようです。
でも、一眼レフではないことも表わさねばならず、
「ミラーが無い一眼レフ=ミラーレス一眼」とネーミングしたのは秀逸です。
しかし、上に挙げたようなデメリットを知らず、ミラーレスを購入し、
「走りまわるワンちゃんを撮りたいのに、どうしてもタイミングが合わない」と
悩む方が多いのも事実。
液晶画面を見ながら撮影する限り、時差から逃れることはできません。
タイムラグを解決したいのであれば、やはり一眼レフを使って撮影するべきと言えます。

メリットだけではなくデメリットも理解された上でカメラを選ばれると失敗が少ないのでは
ないでしょうか。
どうぞご参考になさってください。

今月の話題について、より深く知りたい方は、宮本陽さんのコラムをお読みください。
「ミラーレス一眼」から「一眼」の文字を除くのが正しい進化

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(千波留)