実用性と面白さを追求 不易糊工業株式会社@「発見!技あり日本」

2017/03/29

「デイライトタッキー」第5水曜日放送の「発見!技あり日本」では日本が世界に誇る技や特産品をご紹介しています。
今月は大阪八尾市の不易糊工業株式会社 企画室室長の渡辺哲也さんにお話を伺いました。

不易糊工業株式会社の前身 足立商店の創業は明治19年(1886年)です。

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当時の糊は、米を炊いてつぶし、それを水で薄めて作られていました。
朝作った糊は、その日のうちに使わないとカビたり腐ったりしました。もちろん品質にもばらつきがあります。
研究を重ね、我が国初の「腐らない糊」が開発されたのは明治28年(1895年)のことでした。原料は米ではなく、コーンスターチ(トウモロコシ)です。
その後も糊を主力商品とする不易糊工業株式会社ですが、防腐材として使われていたホルマリンを完全に除去し、小さいお子さんでも安心して使える安全で無毒なでんぷん糊に改良するなど、研究開発を続けています。
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一方で、文房具など糊以外の商品も世に送り出しています。
特に最近人気なのが、コスメ部門。
2008年に「なかよしハンドクリーム」を発売して以来、「フエキやさしい薬用クリーム」「フエキやさしいリップクリームV」「フエキやさしいハンドクリームV」「フエキやさしいしっとりマスク」などが開発されました。これらのクリームの容器は、不易糊のイメージキャラクター「フエキくん」。つまり、パッと見たところ糊に見えるのです。
売り場で
「ふーん。糊か……と思ったら糊ちゃうやん、クリームやん!」と
思わずツッコミを入れる人続出。そして
「子どもの頃にこの糊を使った。懐かしい!」とお買い求めになる方が多いのだそう。

このフエキくんの容器に入ったクリーム以外にも、パッと見たら墨汁なのにお湯に入れると乳白色になる入浴剤「墨浴」など、不易糊工業株式会社の製品は、ユニークなものが多いです。
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それは「使いやすくて役に立つ」だけでなく「面白い」にこだわる、大阪精神なのだとか。
創業130年。200年に向けて、伝統を大切にしつつ自由な発想で新たな商品を世に送り出すことを目標にされている不易糊工業株式会社さんでした。

【プレゼント】
不易糊工業株式会社さんからタッキーをお聞きの方に、プレゼントをいただきました。
フエキくんステーショナリーセットを10名の方に。何が入っているかは届いてからのお楽しみ。

ご希望のかたは 住所、氏名、ご連絡先を明記の上「フエキくんステーショナリーセット」係まで。
メールアドレスは816@minoh.net
締め切りは4月4日(火)、たくさんのご応募お待ちしています。
(文責:千波留)