毎月 第2水曜日の「デイライトタッキー」内でお送りする「聞かせて!ペット自慢」では、ワンちゃん、ネコちゃんなどみなさんの家族の一員のご自慢話を聞かせていただきます。
今月は、エッセイ漫画家・イラストレーターの都あきこさんにお話を伺いました。
都さんは2014年7月の「女子力向上委員会」以来、2度目のご出演です。
都さんの「次男坊」コルくんは、ミニチュアダックスフンドの男子、4歳。
ある日、お掃除用品を買うためにホームセンターに出かけた都さん。ペットコーナーも見ていこうかなと軽い気持ちで立ち寄ったところ、コルくんと出会い一目惚れ。即おうちに連れ帰ったのでした。
旦那様がかつて飼っていたワンコの名前と重複しないよう「コル」くんと命名。
その後送られてきた血統書を見てびっくり!そこに印字されていたコルくんの正式名は
コールリッジ・オブ・パステル・ジェイピー。
「やっぱりコルだったんだ!」
期せずして本名の省略形を名付けていたことに、運命を感じる都さんご一家でした。
2013年3月17日生まれのコルくんが去勢手術を受けたのは2014年12月17日。
まさかそれが長い闘病のきっかけになろうとは。
去勢手術から約1年たったとき、コルくんの内股にしこりができたのです。驚いて、手術を受けた獣医さんを訪ねると、医師は見るなりおっしゃったそうです。
「縫合糸反応性肉腫ですね」と。
手術痕を縫合する際に、使用された絹糸が原因で起こる免疫疾患です。
絹糸はタンパク質なのでアレルギー源になりやすいそうで、特にダックスフンドはそのリスクが高いのだとか。
手術前にそういうリスクがあると聞かされていれば、絹糸の使用を断ったのにと悔やんでもどうしようもありません。
一度異物に過剰反応するようになったコルくんは、背中に埋めているマイクロチップすら
アレルゲンとなり、体のあちこちに肉腫ができることに。ステロイドの投薬で症状を改善すると、今度はあちこちに嚢腫(膿が溜まる)ができ、太い注射4本分の膿を抜いてもらうことも。眼球は干からび、摘出手術を勧められるなど、体のあちこちに不具合がでてきます。また、体内で炎症が起こっているわけですから、絶えず熱がある状態が続いています。
「そんなときコルは自分からハウスに入ってじっとしていました。人間なら痛いとかしんどいとか言うでしょうに、辛さを訴えない分、不憫で」
都さんは、獣医さんを何件も回りましたし、レイキや漢方薬、水素水など、いいと思われるものは試しました。結局、コルくんに一番効いたのは水素水。2ヶ月ほどでいい変化が見られ、今は、病気だったことが信じられないくらい元気です。
(注:犬それぞれに体質が違うため、効果も異なります)
都さんは2年にわたるコルくんの闘病生活を細かくノートに記録してきました。書き留めておかないと覚えていられないくらい、日々コルくんの症状が変わったというのも理由の一つですが、最大の理由は「コルの主治医は私だから」。
日を置いて診察する獣医さんよりも、日々診ているご自分が一番コルくんの病状をわかっているのだと、強い気持ちで取り組んでいたそうです。
「何があっても絶対に諦めないことが大事だということも感じました」
コルくんの可愛い目……。回復して本当に良かったね。
今年のお誕生日は元気に迎えられたコルくん。
バースデーの特別メニューは都さんの愛情たっぷりご飯でした。
これからは健康を取り戻したコルくんとあちこち出かけるのが楽しみなのだとか。
「コルが縫合糸反応性肉腫を発症した時、何も知らなかった自分を責めました。最近ではナイロン糸や、溶ける糸を使用する獣医さんも多いと思いますが、安価であり、これまで使い慣れているといった理由から手術に絹糸を使う獣医さんがまだいることも事実。
手術の際に『糸は何を使っていますか?』と確認してくださいね。コルみたいになるワンコが居なくなることを願っています」と都さん。
飼い主の知識の有無が、物言わぬ家族(ペット)の運命を分けます。
ぜひご参考になさってください。
「聞かせて!ペット自慢」毎月第二水曜日 午前11時~
再放送 当日午後7時40分~
(文責:千波留)
**出演者募集!!**
ペット自慢出演者を募集します。
写真添付、ご連絡先明記の上、「聞かせてペット自慢」のコーナにメールをお送りください。
アドレスは816@minoh.netです。
お待ちしています。