百花繚乱!「いけ花展」から公開生放送@4/8の「サタデーワイドフィーバー」

2017/04/08

 4月8日(土)のサタデーワイドフィーバーは、スタジオを飛び出して、箕面文化・交流センター地下で開催中の「いけ花展」から公開生放送しました。
パーソナリティは黄堂あゆ子。あでやかに、つややかに、上品に進めましょう!と着物で登場!美しさに磨きがかかり、まぶしいくらい。女将感たっぷり(?)でお届けです。
 さて、「いけ花展」は、箕面市茶華道文化連盟が主催するビッグイベント。箕面市内で活動する11の流派が一堂に会して作品が楽しめる、まさに垣根を越えた箕面ならではの、いけ花の作品展です。番組では、各流派の先生がたにご出演いただき、作品を隣のモニター画面やツィッターに映して、作品解説やいけ花にまつわるいろいろなお話を伺いました。

草月流 池内光香先生

草月(そうげつ)流 池内光香(いけうち こうか)先生


09草月流の歴史は約90年。
新しい流儀として昭和2年頃始まりました。
作品の花材は、シダレグワ、ドラセナ、アリウムシューベルティ、スプレンゲリー、ベンケイソウ。曲線が美しい作品です。
いつも色えんぴつを持ち歩き、
思いついた形をデッサンして作品に反映しているそうです。
「花は毎日変わる」のが魅力だと話してくださいました。

会場にはお茶席も。
抹茶(おうす)と、和菓子は桜餡の薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)。一服500円。
春らしい上品な餡が口の中に広がりました。

お茶席(表千家)から、清雲未生流 山下春雲さん、岩橋美雲さん

お茶席(表千家)から、清雲未生流 山下春雲さん、岩橋美雲さん


小原流 東豊敦先生

小原(おはら)流 東豊敦(あずま ほうあつ)先生


01小原流は、明治の中頃に始まり、自然の景色を生けることが特徴。初めて水盤に生けた流派だそうです。今回は、トドマツ、サボテン、サラシホウキギ、ヒカゲノカズラ、シュスランで、山並みや岩肌、それにかかる雲を表現されています。
「虚実等分」、虚と実がまじりある哲学で作品が生まれています。「作品にタイトルはつけません。ご覧になったかたに感じてもらいたいから」と話されていました。
未生流 北野幸甫先生

未生流 北野幸甫先生

02

未生流は関西で広まった流派だそうです。
造形的な手法も取り入れ、
伝統的な作品、先進的な作品など
多様性があるのが特徴。
体・用・留の三つの格で構成されています。
花材は「体」にニゲラ、「用」にサンダソニア、「留」にベルテッセンを使用。
花材に良い出会いがあったと仰っていました。
良い花材と出会うためには、
苦労は厭わないというお話が印象的でした。

容真流 古木悦月先生

容真(ようしん)流 古木悦月(こぎ えつげつ)先生

05容真流は、御所からの180年の歴史があり、
「容真」には「その容(すがた)、真(まこと)なる」という意味があるそうです。
野に咲く花のごとくやさしく上品に、
という基本があります。
作品は、ホソイ、フリージアなどを使われ、
やさしさの中にも上品さがあふれていました。
温故(おんこ)流 岸田登武(きしだ いさい)先生

温故(おんこ)流 岸田登武(きしだ いさい)先生

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温故流は、松江の武士が発祥。
家庭のいけ花として、玄関先、床の間、廊下など、
そのスペースにあわせたなりの生け方をされるそうです。
今回は、「天」にモクレン、「人」にスカシユリ、「地」にスターチスを使用。
作品は、会場に入ったすぐのところに展示されていて、来場してくださったかたを離さない、中に誘導するという意味を込めて作られたそうです。
岸田先生の作品の勢いで、中へ進んで行かれる来場者のみなさんでした。

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 最後に来場者のみなさんにもインタビュー。雨にも関わらず、会場には随時来場者が訪れ、花を愛で、お茶を楽しみ、出瓶者のかたとお話をし、和やかな上品な時間が流れていました。
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