4月8日(土)のサタデーワイドフィーバーは、スタジオを飛び出して、箕面文化・交流センター地下で開催中の「いけ花展」から公開生放送しました。
パーソナリティは黄堂あゆ子。あでやかに、つややかに、上品に進めましょう!と着物で登場!美しさに磨きがかかり、まぶしいくらい。女将感たっぷり(?)でお届けです。
さて、「いけ花展」は、箕面市茶華道文化連盟が主催するビッグイベント。箕面市内で活動する11の流派が一堂に会して作品が楽しめる、まさに垣根を越えた箕面ならではの、いけ花の作品展です。番組では、各流派の先生がたにご出演いただき、作品を隣のモニター画面やツィッターに映して、作品解説やいけ花にまつわるいろいろなお話を伺いました。
草月流の歴史は約90年。
新しい流儀として昭和2年頃始まりました。
作品の花材は、シダレグワ、ドラセナ、アリウムシューベルティ、スプレンゲリー、ベンケイソウ。曲線が美しい作品です。
いつも色えんぴつを持ち歩き、
思いついた形をデッサンして作品に反映しているそうです。
「花は毎日変わる」のが魅力だと話してくださいました。
会場にはお茶席も。
抹茶(おうす)と、和菓子は桜餡の薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)。一服500円。
春らしい上品な餡が口の中に広がりました。
小原流は、明治の中頃に始まり、自然の景色を生けることが特徴。初めて水盤に生けた流派だそうです。今回は、トドマツ、サボテン、サラシホウキギ、ヒカゲノカズラ、シュスランで、山並みや岩肌、それにかかる雲を表現されています。
「虚実等分」、虚と実がまじりある哲学で作品が生まれています。「作品にタイトルはつけません。ご覧になったかたに感じてもらいたいから」と話されていました。
未生流は関西で広まった流派だそうです。
造形的な手法も取り入れ、
伝統的な作品、先進的な作品など
多様性があるのが特徴。
体・用・留の三つの格で構成されています。
花材は「体」にニゲラ、「用」にサンダソニア、「留」にベルテッセンを使用。
花材に良い出会いがあったと仰っていました。
良い花材と出会うためには、
苦労は厭わないというお話が印象的でした。
「容真」には「その容(すがた)、真(まこと)なる」という意味があるそうです。
野に咲く花のごとくやさしく上品に、
という基本があります。
作品は、ホソイ、フリージアなどを使われ、
やさしさの中にも上品さがあふれていました。
温故流は、松江の武士が発祥。
家庭のいけ花として、玄関先、床の間、廊下など、
そのスペースにあわせたなりの生け方をされるそうです。
今回は、「天」にモクレン、「人」にスカシユリ、「地」にスターチスを使用。
作品は、会場に入ったすぐのところに展示されていて、来場してくださったかたを離さない、中に誘導するという意味を込めて作られたそうです。
岸田先生の作品の勢いで、中へ進んで行かれる来場者のみなさんでした。
最後に来場者のみなさんにもインタビュー。雨にも関わらず、会場には随時来場者が訪れ、花を愛で、お茶を楽しみ、出瓶者のかたとお話をし、和やかな上品な時間が流れていました。