毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオに
カメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、
ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。

宮本さんは、お仕事柄
「○○で撮りました。私の写真どうでしょう?」
といったご連絡をいただくことがあるのだそう。
そんな時には宮本さんは、構図や露出、画像処理など感想やアドバイスをお返しするのですが、最近よく見受けられることについて教えていただきました。
まずは極端なトリミング。
もとの写真を見ていないのにどうしてわかるのですかと、ビックリされることが多いですが宮本さんにはわかるのです。
もとの大きさの1/4くらいの極端なトリミングをした場合、フリンジと呼ばれる周辺部の色の滲みだや形の歪みなどが見えるからです。
本来わからない程度の僅少な歪みが、画面一杯にまで広がっているために、小さい部分を切り抜いて大きくしたことが判るのですね。
もちろん撮影時点での思いと画像処理を行っている時の思いとが異なった場合、トリミングで最終作品にしてしまって問題ない、と宮本さんは考えています。
ですが、撮影時点でどこまで構図を追い込めるかというのもスキルの一つ。
「あとからトリミングしたら良いや」で撮影するのとは結果が変わってくるのではないでしょうか。
次に、最近の傾向として違和感のある背景ボケ、前ボケの写真を見る機会が増えました。
本来、ボケるはずがないところがボケている、あるいは、レンズの特性上、どれだけ頑張ってもそこまでボケるわけがないという写真には違和感を覚えてしまいます。
一例をあげると、スマートフォンで、ぼかしたい場所をタップするとその部分にぼかしが入るアプリ。そういったアプリを多用しすぎると違和感の大きい写真になる場合が多いようです。
このあたりは価値観の違いもあるので、厳しいことは言いにくいのですが。
ちなみに、iPhoneの「ポートレート」モードを使用しての撮影の場合、ある程度不自然さは緩和されることが多いようです。
(撮影:千波留 iPhone7plus ポートレートモード)
おしまいにシャープネスの問題。
ピントがきっちりと合っていない写真や、ブレてしまった写真にシャープネス加工をすることで、欠点をカバーする手法があります。そうすることで、スマートフォンの画面での鑑賞であれば、カリッとしたエッジのたった写真として鑑賞できるわけです。ですが、アプリのシャープネス処理は微妙な調整がきかない場合が多く、まるでサンドペーパーで擦ったかのような行きすぎた結果になることも少なくありません。
アプリなどに頼りきるのは個性を消す結果になるかもしれないということを頭の片隅に置いていただいた方が良いかもしれませんね。
とはいえ、撮影前に何をどんなふうに撮ろうかと考えるワクワク感、
撮影時点で被写体を前にした楽しさ、撮影後、より良い結果を出すための画像処理と、プロセスごとに楽しめるのが写真です。ぜひこれからも楽しんでください。
宮本さんはこれからも「私の写真を見てください」というキャッチボールも、もっともっと楽しみたいとおっしゃっています。番組宛にもお寄せください。
お待ちしています。
「カメラとお散歩」毎月第一水曜日 午前11時〜
再放送 当日午後7時40分〜
**質問&作品 募集!!**
「カメラとお散歩」ではカメラや写真撮影に関する質問、ならびに
あなたの作品を募集しています。
いただいた作品には宮本さんからの講評やワンポイントアドバイスがいただけます。
なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなど
なるべく具体的に教えてくださいね。
メールの件名は「カメラとお散歩」係。
816@minoh.netあてにお寄せください。
お待ちしています。
(文責:千波留)


