メイクセラピスト みき しほさん@植田洋子とTea For Two

2017/08/30

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ステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。
お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。
今週は、メイクセラピスト みき しほさんをお迎えしました。

メイクセラピーshin.shinの代表であり、一般社団法人日本アピアランスセラピー協会の代表理事でもある、みきしほさん。
今回はメイクセラピストになった経緯や、会社を立ち上げた理由などたくさんお話いただきました。

しほさんは元々は看護師で、養護教諭をしていました。
仕事柄、メイクにかける時間はあまりなかったそうですが、30歳になった時に自分磨きのためメイクの勉強を始めたそうです。

そんな中で起こったのが阪神大震災。宝塚の学校に勤めていたみほさんは救護ボランティアに参加していました。
ある時、避難所で声もかけられないほど落ち込んでしまっている人と出会ったそうです。
しほさんは「なんとかしてあげたい!」と思い、無我夢中でポーチから口紅を取出し、その人の唇に紅を差してあげました。
そして鏡を見せてあげると、その人の瞳が嬉しそうにキラッと光ったのだそうです。
その出来事がみきしほさんが今の仕事をするきっかけとなりました。

メイクの勉強をし、施設訪問を始めたしほさん。ボランティア仲間はブライダルや美容師など美容に関係するお仕事をされている方が多かったそうです。
そのため高齢者や障害者の方とどうやって接すればいいのか分からない……と言われることもあったのだとか。
でもしほさんは元々看護師で、養護教諭をやっていたため、逆の考えだったそう。
だんだんと「自分がやらなければ誰がやるのか」という気持ちになり、周りの反対を押し切って仕事を辞め、市民ボランティアを始めました。

施設にボランティアをさせてくださいとお願いしに行くと、当時は「そんな華美なものはいらない」と言われてしまうこともありました。
しかし、一度させてもらうとみなさん「もう一度ぜひ!」と言ってくれるのだとか。
高齢者の方々はメイクをすると「きれいになった!」「今からデートに行こうかしら?」「お見合いしちゃおうかな?」など異性を意識したことを言って喜んでくれるそうです。
また女性だけでなく男性にもメイクをすることもあるらしいです。
頬にチークを差したり、眉を整えてあげると、鏡に見とれたり、施設の方々に披露しに行ったりされるそう。

メイクの最中はみなさんポジティブな話ばかり!そしてそんな高齢者の方々からまたしほさんは元気をもらっているそうです。
そのおかげでしほさんも「年々若返っています!」と言っていました。

ずっとボランティアをしていたけれど、自分が出来なくなってしまったら喜んでくれていた方々はどうなるのだろうという気持ちから、会社を立ち上げたしほさん。
今では下の名前で呼び合い、メイクを教え合ったりするようなフラットな関係のスタッフ達と共に活動をされているそうです。

そんなみきしほさんの本「メイクがシニアを元気にする」がもうすぐ出版されます。
しほさんのメイクの始まりから、メイクボランティアをやってみたい人のためのお話、シニアメイクのハウツーなどが載っているそうです。
とっておきのノウハウ満載の本だそうなので、興味のある方はぜひお手に取ってみてください!

最後にみきしほさんは「興味のある方は私と一緒に活動してもらいたい。美容を通じて心を元気にし、共に明るい社会を作っていきましょう!」と語りました。

メイクセラピスト みき しほさんに選曲いただいた音楽も織り交ぜてお届けしました。 
  
■8/30(水)午後3時放送(再放送は8/30(水)午後9時、9/3(日)午後5時)