まちのラジオ第2週 いびき・歯ぎしりの謎に迫る!?大阪大学大学院歯学研究科・加藤隆文教授

2017/04/13

machiradio-1箕面の主な活動グループが週替わりでお送りする「まちのラジオ」。毎月第二木曜は、大阪大学社学連携事業。大学と社会のつながりをテーマに放送しています。
今回は、大阪大学大学院歯学研究科口腔生理学教室教授の加藤隆文さんをお招きして、お話を伺いました。

加藤さんの研究テーマは「睡眠時の口腔生理学」。
人が眠っている時、口は呼吸や唾液の呑み込みなど、重要な役目を果たしています。
そのため、良い睡眠には、口の状態が深く関わってきます。
睡眠時のトラブルの一つが「歯ぎしり」。
ひどい場合には歯がすり減ることもあるといい、義歯が取れたり、インプラントの損傷、あごが痛くなったりといった例もあります。
この原因についてはまだ解明されておらず、治療法も今のところありません。
対応としては、プラスチック製のマウスガードを口に入れる方法があります。
その他、睡眠の質と大きな関係があるのが「いびき」。
人が横になったとき、あごや舌の筋肉が緩んでのどが狭められるため起こります。
いびきが大きい人は、それだけ無理をして呼吸していることになり、ひどい場合は無呼吸状態になることもあります。
これも器具によって対応する方法がありますが、生活習慣を改善することが重要だといいます。
「例えば、肥満もその一つ。舌に脂肪が付くことでのどが狭くなり、いびきの原因になります」
夜遅くまでスマホを見ていたり、深酒も睡眠には悪影響を及ぼします。
生活習慣を改善して、質の良い睡眠を取りたいものですね。