2016年4月、梅花学園に梅花歌劇団「劇団 この花」が設立されました。
地域社会の市民文化や芸術文化の振興に寄与するとともに、現代演劇に貢献することが目的で、劇団員はバレエやダンス、ミュージカルの基本技能や照明・音響・舞台美術・舞台衣装などの舞台技術に必要な知識を身につけていきます。もちろん大学生として学問との両立もはかっていきます。
2017年1月に開催されたファーストパフォーマンスは好評のうちに幕を閉じました。
そして2017年8月26日(土)から28日(月)まではオリジナルミュージカル
『私は、作曲家コール・ポーターの妻 〜リンダ・リー・トーマスの物語〜』が、
梅花女子大学澤山記念館講堂で上演されました。
デイライトタッキー水曜日では、演出・振付を担当された謝珠栄さんと、
「劇団この花」一期生で箕面市出身の野村珠々さんのインタビューをお送りしました。
【謝珠栄さん プロフィール】
大阪出身。宝塚音楽学校を首席で卒業し、宝塚歌劇団57期生として初舞台をふむ。
ダンスを得意とする男役として活躍。
退団後ニューヨークに留学し、ダンスや舞台芸術を学ぶ。
振付家、演出家として多くの作品を手がけるとともに、後進の指導にもあたっている。
『私は、作曲家コール・ポーターの妻 〜リンダ・リー・トーマスの物語〜』は、
梅花歌劇団「劇団この花」のオリジナル・ミュージカルの第一弾です。
梅花女子大学のモットーである「チャレンジ&エレガンス」にふさわしい活躍をした女性を
世界中からピックアップし、完全オリジナルの<エレガンス・レディ・ミュージカル>
シリーズとして今後も発表を続けていきます。
今年1月に行ったファーストパフォーマンスから今回の公演まで半年ほどでしたが、
劇団員の成長には目を見張るものがありました。一日、いえ、一回の公演ごとに伸びている。
歌やダンスの技術にとどまらず、人間的な成長も感じられるのが嬉しいですね。
歌劇団といえば宝塚歌劇を想像されると思いますし、私も歌唱指導の福麻むつ美さんも
宝塚出身。ですが、二人とも退団後さまざまな世界で活動してきました。
いろいろな世界を知っているいうのはとても大切なことで、
それを梅花歌劇団「劇団この花」に生かせると思います。
今後も梅花ならでは、梅花らしさにこだわった作品作りをし、
介護施設などでの公演も考えています。
梅花歌劇団「劇団この花」の活動が、地域のためになり、
ひいては関西の文化的土壌作りに役立てたら嬉しいです。
野村さんは『私は、作曲家コール・ポーターの妻 〜リンダ・リー・トーマスの物語〜』で
リンダの友人エレナを堂々と演じていました。
子どもの頃から舞台に興味があり、箕面市民芸術祭にも出演されていた野村さんですが、
梅花高校から梅花女子大学に進学した際、梅花歌劇団が設立されると聞いたとき、
意外にも入団するかどうか迷ったそうです。
「これまでは、ただ好きだからという理由でやってきましたが、
梅花歌劇団に入るということは、遊びではない、責任が重いと感じたのです。
入団して、すばらしい先生方に指導していただけて幸せです。
この公演までコール・ポーターの曲は聞いたことがありましたが、
どんな人物か、奥様のリンダがどんなかたかは知りませんでした。
リンダはコール・ポーターのために人生を捧げた人。
私は人に頼ってばかりで、
人のために生きたリンダを素晴らしいと思いました。
将来 箕面市のかたに誇りにしていただけるような舞台人になれるよう
これからも努力します」
と、すばらしい決意も語っていただきました。
梅花歌劇団「劇団この花」は現在31名。(うち18名は研修生)
2018年2月〜3月ごろには第3期生の募集が始まるそうです。
デイライトタッキー水曜日では、今後も梅花歌劇団に注目していきます。
続報をお楽しみに。
(文責:千波留)