梅花歌劇団「劇団この花」オリジナルミュージカル初上演

2017/09/20

2016年4月、梅花学園に梅花歌劇団「劇団 この花」が設立されました。

地域社会の市民文化や芸術文化の振興に寄与するとともに、現代演劇に貢献することが目的で、劇団員はバレエやダンス、ミュージカルの基本技能や照明・音響・舞台美術・舞台衣装などの舞台技術に必要な知識を身につけていきます。もちろん大学生として学問との両立もはかっていきます。

2017年1月に開催されたファーストパフォーマンスは好評のうちに幕を閉じました。
そして2017年8月26日(土)から28日(月)まではオリジナルミュージカル
『私は、作曲家コール・ポーターの妻 〜リンダ・リー・トーマスの物語〜』が、
梅花女子大学澤山記念館講堂で上演されました。

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デイライトタッキー水曜日では、演出・振付を担当された謝珠栄さんと、
「劇団この花」一期生で箕面市出身の野村珠々さんのインタビューをお送りしました。

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【謝珠栄さん プロフィール】
大阪出身。宝塚音楽学校を首席で卒業し、宝塚歌劇団57期生として初舞台をふむ。
ダンスを得意とする男役として活躍。
退団後ニューヨークに留学し、ダンスや舞台芸術を学ぶ。
振付家、演出家として多くの作品を手がけるとともに、後進の指導にもあたっている。

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謝さんのお話。

『私は、作曲家コール・ポーターの妻 〜リンダ・リー・トーマスの物語〜』は、
梅花歌劇団「劇団この花」のオリジナル・ミュージカルの第一弾です。
梅花女子大学のモットーである「チャレンジ&エレガンス」にふさわしい活躍をした女性を
世界中からピックアップし、完全オリジナルの<エレガンス・レディ・ミュージカル>
シリーズとして今後も発表を続けていきます。
今年1月に行ったファーストパフォーマンスから今回の公演まで半年ほどでしたが、
劇団員の成長には目を見張るものがありました。一日、いえ、一回の公演ごとに伸びている。
歌やダンスの技術にとどまらず、人間的な成長も感じられるのが嬉しいですね。
歌劇団といえば宝塚歌劇を想像されると思いますし、私も歌唱指導の福麻むつ美さんも
宝塚出身。ですが、二人とも退団後さまざまな世界で活動してきました。
いろいろな世界を知っているいうのはとても大切なことで、
それを梅花歌劇団「劇団この花」に生かせると思います。
今後も梅花ならでは、梅花らしさにこだわった作品作りをし、
介護施設などでの公演も考えています。
梅花歌劇団「劇団この花」の活動が、地域のためになり、
ひいては関西の文化的土壌作りに役立てたら嬉しいです。

【野村珠々さん】
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野村さんは『私は、作曲家コール・ポーターの妻 〜リンダ・リー・トーマスの物語〜』で
リンダの友人エレナを堂々と演じていました。
子どもの頃から舞台に興味があり、箕面市民芸術祭にも出演されていた野村さんですが、
梅花高校から梅花女子大学に進学した際、梅花歌劇団が設立されると聞いたとき、
意外にも入団するかどうか迷ったそうです。

「これまでは、ただ好きだからという理由でやってきましたが、
梅花歌劇団に入るということは、遊びではない、責任が重いと感じたのです。
入団して、すばらしい先生方に指導していただけて幸せです。
この公演までコール・ポーターの曲は聞いたことがありましたが、
どんな人物か、奥様のリンダがどんなかたかは知りませんでした。
リンダはコール・ポーターのために人生を捧げた人。
私は人に頼ってばかりで、
人のために生きたリンダを素晴らしいと思いました。
将来 箕面市のかたに誇りにしていただけるような舞台人になれるよう
これからも努力します」

と、すばらしい決意も語っていただきました。

梅花歌劇団「劇団この花」は現在31名。(うち18名は研修生)
2018年2月〜3月ごろには第3期生の募集が始まるそうです。
デイライトタッキー水曜日では、今後も梅花歌劇団に注目していきます。
続報をお楽しみに。

(文責:千波留)