ふらっとちゃっと 大連からやって来た孫一寧さん

2017/10/08

flat-1(前列左から2人目)孫一寧さん
大阪大学で環境を学ぶ学生がお送りしているラジオ番組「ふらっとちゃっと」。
大学の先生や留学生をゲストに迎えたり、いま話題のテーマで討論したり、地域で行われている催しに参加して取材したり、毎月趣向を凝らしてお届けしています。
(放送…第2日曜午後2時~3時30分・再放送午後9時、翌月曜午後2時)

■発掘!Osaka University
大阪大学の先生や留学生をゲストに招いてお話を聞くこのコーナー。
今回のゲストは、中国からの留学生。
「孫一寧(ソン・イニン)です」
現在、大阪大学大学院工学研究科・修士2年に在籍。
研究テーマは「熱電変換効率の良い材料の開発」とのこと。
電気を作る時、ふつうは熱で水蒸気を発生させ、タービンを回して…といった手順を取ります。それに対して、熱から直接電気を得ようというのが熱電変換というもの。
孫さんに、開発中のものをお持ちいただきました。
白い二つの正方形が、熱電変換の素材です。手を押し当てると、体温と素材の温度差で電気が発生し、ファンが回り始めました!
開発のポイントは、熱伝導率と電気伝導率の兼ね合い。一方が良い数値になると、もう一方が悪くなるため、ちょうどいいバランスを探っているといいます。flat-2
 孫さんは中国東北部の大連出身です。
日露戦争の舞台としても有名で、現在でも日本企業が多く進出しており、古くから日本と関わりのあるまちです。冬はマイナス15度という厳しい寒さに見舞われますが、夏は涼しく過ごしやすいそうです。
 孫さんは高校生の時、日本への留学プログラムを希望します。留学先は千葉県の木更津市。
「日本の高校は制服がかわいいので、とても期待していました」
いざ入ったその高校、制服はわりと地味だったとか…。
最寄りのコンビニまで30分かかるという環境で、その分勉強ははかどったようです。また、当時の先生には大変お世話になり、いまだに休暇には木更津へ「里帰り」したりも。まさに「第二の故郷」といったところでしょうか。

「日本の文化に触れて、視野が広がりました」と孫さん。
これからは、ちゃんと仕事して、いろいろ経験して、グローバルな人間になりたい・・・そんな夢を語っていただきました。