上方文化評論家・福井栄一さん@植田洋子とTea For Two

2017/12/20

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ステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。
お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。
今週は、上方文化評論家・福井栄一さんをお迎えしました。

年末の足音が聞こえるこの季節に、毎度ご登場いただく福井栄一さん。
今年も干支シリーズにまつわるお話など、ためになる楽しい内容盛り沢山でした。

12年かけて出版してきた干支シリーズも、今回で完結です!
最終巻のタイトルは「犬と猫はどうして仲が悪いのか」。
日本のみならず、世界中の人たちが大昔から不思議に感じていた疑問に迫る内容です。
可愛い挿絵も交えながら、面白く分かりやすく書かれているため、大人から子供までが楽しめるものとなっています。
まさに来年「戌」年にぴったりの一冊です。

銀行員から世界で唯一の上方文化評論家へと華麗に転身された福井さん。
2年後の東京オリンピックの年に、なんとデビュー20周年を迎えるのだそうです。
干支シリーズを始めたきっかけの年は安倍晴明没後1000年記念の2005年。
そんな節目の年だったため、様々なイベントに出演されていたそう。
安倍晴明について勉強する際に必ず出てくるのが暦の話。
そこから暦に繋がる干支に目をつけ、動物について深堀すると面白いのでは?と考えたそう。
そして2006年に出版した「亥」年の本「イノシシは転ばない~「猪突猛進」の文化史」から干支シリーズが始まりました。

「犬と猫はどうして仲が悪いのか」。
その理由は色々な地域で色々な伝説として語られているのだとか。
この本の内容が正解だという話ではなく、これも数ある中の一つですと福井さんは話していました。
ネタバレになってしまうのでラジオで詳しいお話出来ません。
気になる方はぜひ、本を手に取ってみてください!

「干支シリーズを作る中で一番作りにくかった動物は?」と聞くと「それぞれ苦労はあるけど……未(ひつじ)」
というのも、12支の中でひつじは、日本ではあまり身近ではない動物だからだそう。
架空の動物である辰や日本では見ない寅も少なそうに感じますが、伝説だったり絵の題材だったりと、意外と情報は多いんだとか。
海外では馴染み深くても、日本文化の中ではやはりひつじは影が薄く情報収集が大変だったそうです。

今年も活躍された福井栄一さんですが、早くも来年1/3(水)からMBSラジオに出演されるそうです。
あの有名な「ありがとう浜村淳です」の午前10時5分からのコーナー「朝からようこそ」のゲストです。
またその日の午後3時から、ジュンク堂書店難波店で干支シリーズ最終巻刊行記念のトークショーを行います。
執筆のウラ話や犬と猫の伝説。会場の方の質問コーナーもあるそうです。
トークショーの後にはサイン会も行います。
ぜひジュンク堂書店難波店(06-4396-4771)へお電話でお申込みください。

また来年の2/22(木)午後1時から箕面文化交流センターで「暦と方位の歴史学」という講演が行われます。
ここ箕面で福井栄一さんの講演が聴ける機会なので、みなさんお見逃し無いよう!

福井栄一さんのホームページはこちら

上方文化評論家・福井栄一さんに選曲いただいた音楽も織り交ぜてお届けしました。 

■12/20(水)午後3時放送(再放送は12/20(水)午後9時、12/24(日)午後5時)