尺八演奏家・坂口夕山さん@植田洋子とTea For Two

2018/01/03

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ステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。
お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。

みなさま新年明けましておめでとうございます!
今週は、この時期にぴったりな音色を奏でる尺八演奏家・坂口夕山さんをお迎えしました。

尺八との出会いは42年前のこと。
高校生の頃にフルートを演奏していた夕山さんは、大学でオーケストラを始めようと思いました。
しかしフルートは人数が多く、入れなかったのだそうです。
その後、邦楽研究会で尺八を吹かせてもらうと、なんとすぐに音が出たのです。
というのも、尺八の音を出すのは難しく、すぐに音が出る人は貴重なのだとか。
そのため、帰らせてもらえず(笑)邦楽研究会に入ることになったそうです。

先輩と毎日毎日練習を続け、めきめきと実力をつけていった夕山さん。
大学2年生の時に、準師範となりました。
大学卒業後はプロになろうかとも考えたそうなのですが、普通に就職したそうです。
尺八を吹いてはいたそうですが、テニスをしたり野球をしたりと、他のことに熱中していたのだとか。
しかし「尺八のうまいおっちゃんで一生を終えたい!」という気持ちがあったそう。
後輩たちも活躍している中、自分も忘れられてはいけないなと、ある時夕山さんは一念発起。
NHK邦楽オーディションに挑戦を始め、4回目で合格されたそうです!
また第4回長谷検校全国邦楽コンクールにおいて、尺八部門第1位優秀賞も受賞!
その後も様々な賞の受賞や番組出演などを通して、プロとして演奏活動の機会が増えたのだとか。

現在、日本の和楽器を網羅した楽団「日本音楽集団」の団員である夕山さん。
学生時代に憧れていた団体で、当時最高齢で合格されたそうです。

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月の砂漠などの童謡だけでなく、ピンクレディーのUFOまで尺八で演奏して聴かせてくれたお茶目な夕山さん。
色々な奏法もご披露いただきました。
また越後獅子など、尺八の楽譜も拝見!
尺八に元々楽譜はなく、口伝えでしたが、伝言ゲームのように曲が変わっていってしまうため、楽譜が出来たのだそう。
尺八の奥深さを感じます。

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昨年11月に第15回目のリサイタルを成功させた夕山さん。
15回を迎えて、「シャカリキにやるのではなく余裕を持って、1管の魅力を伝えていきたい」と語りました。

尺八演奏家・坂口夕山さんの尺八の演奏も織り交ぜてお届けしました。 

■1/3(水)午後3時放送(再放送は1/3(水)午後9時、1/7(日)午後5時)