ご家庭で性に関する話しを子どもたちとすることはありますか?@デイライトタッキー「みのおママの学校~じょさんしカフェ」

2018/01/11

毎月第2木曜日11時放送「みのおママの学校~じょさんしカフェ」。
子育てママを総合的にサポートする、
日本でたったひとつのユニークな学校「みのおママの学校」が
ラジオを通して毎月子育てに関するさまざまな情報を発信しています。
mama1801

こんにちは!みのおママの学校の谷口です^^
まだまだ寒い毎日が続きますが、元気に過ごしたいですね。

今年の私の目標は、さまざまな年代の子どもに向けて、
そして子どもたちと関わる親や先生など大人に向けて、
性教育も行っていきたいと思っています。

昨年11月に、箕面市の三中校区でPTAのかたを対象に
ちょうど講演会をさせていただいたところです。
先日アンケートをいただいて、知らないことがたくさんあったとか
性を考えるいい機会になってよかったなどうれしいお声をたくさんいただきました。

ということで、今月は「性」にまつわるお話をさせていただきました♪ 

みなさんはご家庭で性に関する話しを子どもたちとすることはありますか?

パパさんが小2の息子さんとテレビをみていたら、
帝王切開のシーンがでてきたそうです。
その息子さんから
「お腹を切らないときは、赤ちゃんどこからうまれてくるの?」って聞かれて、
パパさんはどうやって答えたらいいか困ったそうです。
みなさんはそんな経験、ありますか?

私の個人的な考えとしては、
小さな子であってもきちんと答えてあげるのがいいと思っています。
「赤ちゃんはどこから生まれてくるの」であれば、
「お母さんの体には、おしっこがでる出口とうんちがでる出口の間に、
 赤ちゃんがでてくる出口があるんだよ。」と答えてあげればいいと思います。

男の子にこういったことを説明して大丈夫?と
いろいろご心配するパパさんやママさんもいらっしゃると思うのですが、
私は逆に性に興味を持つ小さい時期から、
正しい知識を伝えることって大事なことだと思っています。
変に隠したり嘘をついたりすると、
子どもは性に関して「隠すべき恥ずかしいもの」と捉えてしまうと思うからです。
知りたがっている子には真正面から向き合い、伝えてあげればいい。
子どもが興味を持ったことに対して「知りたい」って思うのは当然の反応。

例えば、性の話しをご自分の口で説明しにくければ、
性教育に関してもいろいろな本が出ています。
そういったアイテムを使うのもいい方法かもしれませんね。
いずれにしても、親は自分なりの言葉で子どもにつたえて、
子どもが一つひとつ知識を積み上げていけるように関わることが大事だと思います。

それに、今の子どもたちを取り巻く性の問題っていろいろあります。

まずは、今の子どもたちを取り巻く性環境の現状を知っておいていただきたいと思います。
私たちの子どもの頃よりもずっと多様化し、複雑化しています。

①デートDV:
交際中の若いカップルの間で起こる暴力のことで、殴る蹴るなどのほかに、
友達とのつきあいを制限したり、無断でメールをチェックしたり、
性的なことを強要したり、避妊しないなどもデートDVです。
その他に、今は携帯電話を早くから持っている子どもたちが多いこともあって、
好きな人からわいせつな写真送ってと言われて送ってしまう、他にもリベンジポルノなど。
携帯のマナーやリテラシーついての問題もあります。

②性の多様化:
LGBTってごぞんじですか?
L=レズ
G=ゲイ
B=バイセクシャル(両性愛)
T=トランスジェンダー

今は国内でも世界でも理解されてきています。
表現する人が増え、表現できる環境も増えてきたからかもしれませんね。
今、LGBT実際に何人ぐらいだと思いますか?
日本での割合は7.6%、13人に1人という調査結果も出ています。
このような数字や知識があれば、頭ごなしに否定するのではなく、
子どもをむげに傷つけることなくありのままを受け入れることができるかもしれませんよね。

このように本当に子どもたちを取り巻く性の問題はさまざまです。
だから私たちが子どもだった頃に受けてきたのと
同じ教育(関わり方)ではダメだと思うんですよね。

大人の感覚と今を生きる子どもたちの感覚とは違います。
昔だと特別だったものが今では当たり前になっていることっていろいろあると思います。

正しい知識を持った上で、具体的に、現実的に子どもと「性」について語ること、
子どもに届く言葉で親や大人が語ることが必要だと思うんです。

「命(自分)の大切さを感じて、より自分らしく生きていけるように、
 子どもが理解し実践していく力を育てること」が性教育だと思っています。


そのために、助産師として正しい知識をお伝えすることはできます。
実践していく力を育てることは、私たちではできません!
正しい知識×自己肯定感(自分が大切、自分が好き、自分に価値がある)
=自分らしく生きていける力 になります。

ここの(自己肯定感)数値が低ければ、自分で自分を守っていく力は低くなりますよね。
 
小さい頃から自己肯定感を高める子育てが大切だし、
何かあったときに親になんでも話せる親子関係築いていくことが必要だと思います。
そういった意味での「大人に対する性教育」が必要だと考えています。

来月からは子どもの年代別にみた性のお話をしたいと思います!

■みのおママの学校~じょさんしカフェ
 毎月第2木曜11時放送(再放送:当日の夜19時45分頃)