左手のピアニスト・有馬圭亮さん@エール・マガジン

2018/02/17

erumaga-1ガンバッテイル皆さんを応援する土曜日の「エール・マガジン」(14:15on air)!
2月17日の放送は、左手のピアニスト・有馬圭亮(ありま・けいすけ)さんをお迎えしました!

4歳からピアノを始め、クラシックのピアニストをめざしてきたという有馬さん。
8年前、大学3年生のときに「局所性ジストニア」を発症し、右手のコントロールが難しくなります。
ピアニストには致命的で、なんとかリハビリで回復させようと苦しい日々を送っていた時に、左手のピアニスト・智内威雄さんと出会います。
同じ病気で右手が動かなくなり、左手だけで演奏するピアニストとしてのスタイルを確立した智内さん。その生き方に、有馬さんは新しい希望を見出しました。
左手だけのピアノ演奏は、250年ほど前の楽譜が残っていて、意外に古い歴史があります。
およそ100年前には、第一次世界大戦などで片手を失ったピアニストのために、多くの曲が片手演奏用にアレンジされました。
その数は数千曲に及ぶといいます。
演奏の特徴は、ペダルの活用にあります。
弾いた音を、ペダルを踏んで持続させながら、次の音を弾く。こうして、片手でもたくさんの音が同時に鳴る、両手で弾いているかのような演奏が可能になります。
有馬さんもこういった演奏に挑戦していきますが、がんばりすぎて左手も痛めてしまいます。
両手弾きに近づけようとするあまり、過度の負担がかかってしまったのです。
やっぱり無理だったのか・・・。
そんなある日、智内さんから有馬さんに、こんなオファーが。
「初心者でも弾けるような、片手のピアノ用の楽譜を作ってほしい」
そうして有馬さんがアレンジした曲は、智内さんのコンサートで披露されました。
本格的な演奏曲の合間に弾かれた、単純なわらべうたの曲。
終演後、観客のひとりから「あの『かたつむり』の曲がとても良かった!」と感想が寄せられます。
こんな単純な曲でも喜んでくれるんだ・・・。
それは、有馬さんが両手弾きへのこだわりを捨てる契機となりました。
現在は、片手で弾けるピアノ教室「ワンハンド・ピアノレッスン」の講師を務める一方、鍵盤ハーモニカの可能性に注目。
「ケンフィル(鍵盤フィルハーモニー交響楽団)」を結成し、親子で気軽に合奏を楽しむ活動を広めています。
演奏の面白さを、多くの人に伝えて行きたい。
演奏のコミュニティを、いろんな所に作りたい。
仲間を増やして、ゆくゆくは音楽村を作りたい。
こんな風に、いろいろな夢を語っていただきました。

左手のピアニスト 有馬圭亮Official website