しあわせの道しるべ:第32回(5/13放送)平山智一さん

2018/05/13

『しあわせの道しるべ』(30分番組)

第2日曜 15:30〜
(再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)

誰にでもある人生のターニングポイント。
そのとき、何を感じ、どう選択していったのか。

フリーライター・コーディネーター 中村のりこが、
公私で出会う素敵な方々を毎月ゲストにお迎えして、
その方の人生の転機についてお話を伺っていく対談番組です。

大きな波を起こすものではないけれど、
ラジオを聞く人の心に、小さな道標ができる。
そんな番組をめざしています。

今回のゲストは・・・
パフォーマンス・コンサルタント
平山智一さん

01

<平山智一(ひらやまともかず)さんプロフィール>
大阪生まれ。大阪在住。
株式会社キャリア・フォース 代表
パフォーマンス・コンサルタントとして、
25年以上で300社以上の企業向けに学習プログラムを開発してきた。
”人のパフォーマンスを上げる”研修の開発や実践の仕掛けづくり、
成果を測る仕組みづくりも行う。
趣味はスコッチウィスキーとゴルフ。

●2000〜2015年春までの15年間を長野県白馬村で暮らす。
自然中でエネルギー充実が伴う場で、ライフワークとして
「セルフ・リーダーシップ・ワークショップ」
(自分の声を聞き、自分のエネルギーを引き出す)を提供してきた。

●2017年4月より、多様な人が集まる、新しい価値が生まれる
リアルな大人の出会いと学びの場「ラーニングバー」のオーナー。
大阪市立大学創造都市研究科 博士課程在学中の大学院生でもある。

ラーニングバー

人材育成のキャリアを積んだ20〜30歳前半

大学を卒業し、最初に就職したのは旅行会社でした。
そこから外資系商社、そして30歳からはコンサルタント会社でキャリアを積んできた平山さん。
現在は、企業の問題を解決するために、企業の要である人材育成、
人の能力を最大限に発揮できるためのプログラムを考え、
提案するコンサルタントとして、会社を経営されています。

「よく研修講師ですか?と聞かれますが、そうではないんです。
講師が役者だとすると、私はシナリオライターだと思っています」
という平山さん。

パフォーマンスの語源は、ギリシア語で「人が頭と体を動かして何かを生み出す」という意味だそう。
まさに企業にとって、人はエネルギーを生み出す宝。
その能力を引き出すプログラムを創り出し、
キャストである講師に演じてもらうのが平山さんの仕事です。

人生の転機が訪れた36歳

仕事も充実し、ハードな毎日を送っていた36歳のある日。
健康診断で心臓病が発覚!
すぐに精密検査が行われ、心臓手術の日取りが決められ、
40日間の入院を余儀なくされたのでした。

抱えていた仕事を病室でこなすものの、ゆっくり考える時間ができ、
読書に費やす時間も増えました。
復帰してからは、人生のとらえ方もそれまでとは変わりました。
「いつ死ぬかわからない」「本当は何をやりたいのか」を考えるようになったのです。

その時に読んだ本の中で、心に刺さった1冊の本がありました。
人生を旅に例えたこの本は、平山さんの人生観を変えたそうです。

リチャード・J. ライダー『人生に必要な荷物 いらない荷物』

アメリカ的雇用スタイルの中で

当時コンサルティングしている中で行っていた「セルフ・リーダーシップ(※)」が打ち切られることになり、継続してチャレンジしたいと、会社から独立起業。

※「キャリア・バイタリティ(人のエネルギー)」を人生の中でどうやって見つけていくかをテーマにしたプログラム

「自分の人生は自分で決める」という言葉に出会い、
「インターネットは世界を変える」というCMに、
どこにいても仕事はできる!と一念発起。

学生時代にアルバイトしていたこともある
あこがれの地・長野県北安曇郡白馬村に移住を決意!!!

家族からの反対もなく、両親と当時小学校6年生だった息子さんと共に移り住みます。
(奥様は仕事があったため、逆単身赴任で大阪に居残り、週末婚。これにもビックリ!)

仕事は継続し、企業との打合せに東京・大阪へ出張し、
長野でシナリオを書くといった生活となりました。
白馬での研修も毎月実施するなど、充実した白馬生活。
平山さん40歳のときの決断でした。

大阪に戻りラーニングバーも主宰

そして、体力のこと、将来のことを考え、
もっとしっかりと仕事をしたいと、3年前に大阪に戻ってこられました。
もちろん、今でも年に数回は白馬へ出向いているそうですよ。

現在は、会社を終えた後、個人の活動として、
おとなのための学びの場「ラーニング・バー」を主宰されています。
この「ラーニング・バー」は、2011年頃から、
学習分野で有名な中原先生が提唱してきたもので、
お酒が出るリラックスした雰囲気の中で、
真剣な議論や学びが交わすというコンセプトで開かれています。(会員制)

ラーニングバー」には、平山さんが趣味とする、
さまざまなスコッチウイスキーが並びます♪
スコッチウイスキーは生まれと育ちで大きく変わるのだとか。
ウイスキーの芳醇な薫りに浸りながら、
その辺のお話もじっくりお聞きしたいですね。

【平山さんおすすめの1冊】
村上春樹『もし僕らの言葉がウイスキーであったなら』

【平山智一さんからの“道しるべ”メッセージ】
私にも転機が何度かありましたが、迷ったときは素直に子供の時のことを思い出して決める。大人になると色々なしがらみや見栄、こうしないと行けないなど、色々な荷物を背負っているので、一旦それを取って、ひとりの人間として判断する。本当に必要なものだけを入れるのがいいです。人生の旅では、何度か荷物を見直すことも大事だと思いますね。気軽にやっている方が、実は楽しいんですよね。

人生という旅を続けていると、
いつのまにか多くの荷物を背負ってしまっていることに気がつきます。
時々、身軽になるために、何が大事か、何が本当に必要なものなのか、
見直すことも大切ですね。

平山さん、ありがとうございました♪

02

次回の『幸運(しあわせ)の道しるべ』は…
 6月10日(日)15:30〜
 (再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)
次回もお楽しみに!

(文責:中村のりこ)