毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオに
写真家 宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、
ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
今日のテーマは「動画から写真を手に入れる」
このところ動画を撮る機会が増えた方が多いのでしょうか、
「写真を撮るのを忘れてた!でも動画は撮ってある。」
という言葉をよく耳に知るようになりました。
そして、動画撮影はビデオカメラではなくスマートフォンのカメラで。
こうした場合に役立つ知識と注意点についてお話を伺いました。
1.動画再生中の画面キャプチャー(スクショ)を保存する
写真を撮り忘れたけれど動画は撮ってある、という場合。
動画から静止画を作ってしまうのが、まず一つめの方法。
スマートフォンで再生中の動画からキャプチャー(スクリーンショット)して
静止画で保存する方法です。
これは多くの方々がすでにやっているポピュラーな方法だと思います。
iPhoneでの場合、
iPhone8までの場合は、
「電源ボタンとホームボタンの同時押し」
iPhone Xの場合は、
「電源ボタンとボリュームボタン(上)の同時押し」
Androidの場合は、機種・OSごとに異なります。
「電源ボタンとボリュームボタン(下)を同時に長押し。という場合が多い
ようです。電源ボタン長押しから出てくるメニューで選択、の機種も。
iPhoneはスクリーンショットを撮った直後、縮小イメージが左下にジワっと出てきて、
数秒で消え、自動的にカメラロールに保存されます。
このサムネイルが煩わしいとおっしゃるかたは、左スワイプすれば瞬時に消えます。
(画面上から出てくる通知も、すぐに消したい場合は上にスワイプする消えます。)
スクリーンショットの際、静止画にした場所で一時停止し、もう一度画面を軽くタップ
しましょう。これにより、周囲に表示されている枠が消え、アンテナピクトやキャリア表示、時間などまで一緒に写ることが防げます。
2.動画撮影中、同時に写真撮影もできる
iPhoneの例ですが、動画録画をスタートさせると、赤いStart/Stopボタンとは別に、
「白い写真用のシャッターボタン」が出現します。
動画を撮影しながら、この白いボタンをタップすると静止画も一緒に記録されます。
このことは意外と知られていないようです。
ただし、動画撮影中の写真シャッタータップは、ブレますのでご注意を。
動画もピクっと動きますし、写真はブレた絵しか手にはいりません。
余談ですが、この方法だとシャッター音を鳴らさずに写真が撮れます。(悪用は禁物です)
3.画質・クオリテイに関する注意点
スクリーンショットで保存する場合、そのスマホの表示画面解像度でしか保存できません。
大画面かつ高い解像度のモデルほど大きな画像が手に入ります。
動画再生時点で拡大再生が可能(iPhoneは可能)な場合には、必要に
応じて拡大して楽しめますが、拡大率によっては画質低下を招きます。
撮影時に「より高解像度」で撮っておくとあとで役に立つかもしれません。
動画撮影は、写真カメラの感覚で言うと、シャッタースピードが遅いのです。
1/30か1/60 程度ですから、動きがある被写体はすべての画像がブレている状態です。
これを一時停止して静止画へ書き出しするとブレた写真にしかなりません。
動画は、常に連続して表示しているため、むしろ一枚ごとはブレたような画像のほうが繋がりがスムーズに見えるということも知っておきましょう。
動画の撮影途中に一緒に写真を撮った場合(白い写真撮影シャッターを押した場合)には、動画撮影の解像度と同じ静止画になります。
具体的には、
4K解像度の動画を撮っている場合:[3840×2160] =約829万画素
HD解像度の動画を撮っている場合:[1920×1080]=約207万画素
です。
iPhoneの場合、動画と写真は似たイメージのサムネイルで保存されています。
動画のサムネイルには、右下に「1:45」などの時間表示がありますので、動画と静止画が混在しているときの目安にしてください。
8月は花火やホタルなどの撮影をされる方も多いことでしょう。
宮本さんの過去アーカイブはすべて公開されているので、
宮本さんのウェブサイトをご参照ください。
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(文責:千波留)