毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオに
写真家 宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、
ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
今日のテーマは「ついにミラーレスカメラがお仕事機材に昇格!」
宮本さんは今年の8月に、ミラーレスカメラを業務に使用されたそうです。
それを踏まえてのミラーレスカメラの問題点やこれからの展望をお聞きしました。
まずはこれまでミラーレスを業務に使用できなかった理由ごとに、見ていきます。
a)ファインダーのタイムラグ
ミラーレスカメラのファインダーは、電子ファインダーです。
実際の景色が見えているわけではありません。
レスポンスにはわずかではあっても”時差”が生じており、
それを見てからシャッターを押していては、決定的な瞬間を撮り逃すことが考えられ、
これまでは業務には向かないと判断されていました。
しかし、今は問題のないレベルにまで”時差”が縮まってきています。
b) センサー読み出しによる「被写体の歪み(コンニャク現象)」
ミラーレス機のセンサーの読み出しが遅いために歪みが生じることもマイナス要因の一つ。
これも大きく改善されつつあります。
c) 撮影者の眼の疲労
電子ファインダーの性能も向上し、目への負担も軽くなりつつあると感じたそうです。
宮本さんが業務使用して感じたミラーレスカメラの最大のメリットは、
撮影した画像をそのままファインダー内で再生させることができること。
デジタル一眼レフの場合、撮り終わった写真は、バックモニターに表示されます。
連続撮影は、ファインダーから目を離し、バックモニターで確認し、
またファインダーを覗き込むという動作の繰り返しになります。
その点、ミラーレスカメラはファインダー内で再生可能。
しかもファインダー内で拡大表示もできるということで、大変便利。
これによって連続撮影もスピーディーにできることが、
業務使用には大きなメリットとなります。
逆に、デジタル一眼レフと比べて、イメージしたほど軽量化できていない、
レンズの大きさや重さとボディのサイズがアンバランスである、
レンズの比重が大きいのでマウントが壊れないか不安、
メーカーによってはレンズが揃っていないなどのデメリットも感じられたとのこと。
ご趣味で購入を検討される場合にも参考になさると良いかもしれません。
ちなみに、宮本さんが業務使用にと選んだのは
SONY(Sony α7mk3 + 70-200mm f2.8)でした。
宮本さんの過去アーカイブはすべて公開されています。
写真に少しでも興味を持たれた方は
宮本さんのウェブサイトをご参照ください。
↓
And EM アンド・エム
今日は職場体験生の 関西大倉中学校3年生 小枝俊輔さん、西村宇翔さんが
一緒にお話しを伺ったこともあり、宮本さんの中学高校時代のエピソードも
飛び出しました。
「カメラとお散歩」毎月第一水曜日 午前11時〜
再放送 当日午後7時40分〜
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(文責:千波留)