フォトコンテストに挑戦してみよう!@「カメラとお散歩」

2013/09/04

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。

130904_カメラとお散歩ブログ

宮本さんがなさっているお仕事の一つに フォトコンテストの審査があります。
実は千波留は昨年、とあるフォトコンテストに応募したところ、見事に参加賞を受賞しました!
参加賞…つまりは出展者全員にもらえる賞なわけでして。
「おかしいなぁ、結構イケてると思ったのに」と首をひねった千波留でありました。

ということで今月は「フォトコンテストについて」いろいろ教えていただきましたヨ。

フォトコンテストにおける評価ポイント

1.テーマと傾向
作品としてはすばらしい写真でも、フォトコンテストの趣旨に添わなければ選に残らない可能性が大きいとのこと。写真からテーマがはっきり伝わるような工夫が必要かもしれません。
また、毎年行われている定例コンテストの場合、過去の受賞作を調べて参考にするのも一つの手です。が、あまりに過去の受賞作を踏襲しすぎると逆効果になりかねません。あくまでも参考にとどめて、ご自分の個性を発揮してください。

2.ブレやピンボケ
ブレやピンボケが100%悪いわけではありません。
たとえば運動会などでは、ブレが生き生きとした躍動感を表現する場合もあります。(それが計算によるものであっても、偶然であっても)テーマに添っていれば高評価を得ることがありますので、ブレているから即ボツというふうには思わないでくださいね。

3.出品形式(プリントかデータか)
最近は、データ形式での出品が認められているコンテストもあります。
そうした場合、そのデータをパソコン画面で確認することが多いそうですが、パソコン画面の性能などにより、色などが意図したように再現されないことがあります。
そういう意味では、ラボで紙焼きした作品のほうがアピール度が高いと言えるかもしれません。

4.画像処理
最近はデジタル撮影が多いので、撮影後のデータをパソコンで修正することも可能です。しかし、過剰な加工は逆効果になる場合もあります。
またコンテストによっては画像処理を規制しているものもありますので、規約をちゃんと読んで出展してください。

5.決め手は構図、露出、シャッターチャンス
対象を限定したフォトコンテスト(例:●●まつりフォトコンテスト など)の場合、撮影対象も、チャンスも他の出展者と重なることになります。
しかし、そういうフォトコンテストこそ腕の見せ所。構図や露出、シャッターを押すタイミングで個性を出すことができます。

「結局のところ、審査員も人間です。公平は期しますが、撮影技術が未熟でも心に響く写真があれば選びます。」
「フォトコンテストにご自分の作品を出展することで、写真撮影に新しい目線が生まれることもあります。入選するしないはさておき、もしチャンスがあれば積極的に参加してみてください」と宮本さん。

上のまとめを参考にしていただいて、是非、チャレンジしてくださいね。

【こぼれ話】
宮本さんはフォトコンテストの審査では、ついつい「この人はこういう意図で撮影したんだろうなぁ」「こんなふうに伝えたかったんだろうなぁ」と、撮影者に想いをはせながらご覧になってしまうそう。
あまりにあれこれ考えすぎて、講評用紙に記載されるコメントが途中からおかしな文章になってしまうこともあるそうです。

もしかしたら入選がきっかけでカメラの道に進む人もいらしゃるかもしれません。
誰かの人生を変えてしまうこともあるフォトコンテスト。
こんなふうに真摯に評価されていると知って、安心しました。

**質問&作品 募集!!**
「カメラとお散歩」ではカメラや写真撮影に関する質問、ならびにあなたの作品を募集しています。
いただいた作品には宮本さんからの講評並びに、ワンポイントアドバイスがいただけます。
なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなどなるべく具体的に教えてくださいね。
メールの件名は「カメラとお散歩」係:816@minoh.net
でお待ちしています。
(千波留)