毎週土曜日あさ11時から公開生放送でお送りしております「みのたんらじお」(箕面市提供)
この日はいつものメイプルホールロビーを飛び出し、「多民族フェスティバル2018」が開催された小野原公園特設ブースからの公開生放送となりました。もうすっかりおなじみなった多民族フェスティバル。世界の料理の屋台からは美味しそうな匂いが漂ってきます。それを楽しみに来場されている人も多く、会場の小野原西にあります小野原公園は朝から大賑わいでした。
みのたんらじおでは主催の箕面市国際交流協会(MAFGA)をはじめ、フェスティバル参加のみなさんをゲストにお迎えして今年の楽しみ方をたっぷりご紹介しました。
まずはMAFGAから事務局長の宇治野清隆さんにお越しいただき、今年の多民族フェスティバルについてお伺いしました。
大阪大学が近いこともあり、箕面市内には92の国を地域からやってきた外国人市民が暮らすまさに国際色豊かな町です。特に豊川南小校区は外国人市民のみなさんがたくさん生活していて、MAFGAは外国人市民のみなさんをサポートしたり、地域住民との架け橋的存在になっています。
年々パワーアップしている多民族フェスティバルですが、今年の特徴としてはこれまでMAFGAが中心となり企画運営してきたのを、ボランティアを募ってそのボランティアの皆さんが中心となって企画運営するスタイルに変わりました。(会場内ではボランティアの腕章をつけた人がたくさん歩いていました。)MAFGAの職員が中心となって動くのは人数的にも大変なところがあり、できることが限られてしまう事が多かったので、今回はとても助かったそうです。
そして今回は外国人市民の皆さんともっと防災についての知識や情報を共有しようというテーマもありました。
今年は6月に大きな地震、夏には大きな台風に見舞われ、箕面市内でもたくさんの被害がありました。なんと避難場所になっている豊川南小に避難してきた外国人の割合が92%という数字も出ています。外国人市民の多くが怖い思いをされたようです。中には地震のない地域で育った人や台風の被害があまりない地域からきた人もいるので余計にパニックになってしまったんでしょうね。いざという時のために備えることも知って欲しいし、困っていたら声を掛け合って乗り切る人間関係を築くのも大切な事ですね。
続いてはロシア出身の留学生ダニール・ゴロヴィンさんにお越しいただきました。
2年前に来日するまでは日本語がほとんど話せません!状態だったのに今では日本語ペラペラで、MAFGAでは外国にルーツを持つ子どもたちをサポートするボランティアをしているそうです。そして多民族フェスティバルでは事前に子どもたちと作ったおもちゃを使って遊んだり、ゲームをしたりするブースを担当しています。メキシコのビンゴゲーム「ロテリア」だったり、もちろんロシアのあそび「ブータニツア」もありました。
続いては舞台発表を終えた川井ピヤラットさんにお越しいただきました。鮮やかな黄色とグリーンの衣装が美しいです。
ビアラットさんはタイのフォークダンス「ひとめぼれ」を舞台で披露されました。タイから留学生として来日し、そこで日本人のハズバンドと出会い、結婚し、箕面に住んではや二十数年。「まさに「ひとめぼれ」から始まりました!」と明るくお話してくださいました。
MAFGAでは日本語教室のボランティアをしたり、使わなくなった絵本にタイ語に訳した文章を貼って、新しいタイ語の絵本をプレゼントするボランティアなど様々な活動をされています。
最後は大阪府国際交流文化財団から吉川友香さんにお越しいただき、箕面市の外国人市民に向けた防災の取り組みについてお話していただけ
きました。やはり地震のない地域からきた人たちにとって地震は本当にびっくりするそうで、恐怖を感じる人も多いそうです。
「何を持って避難すればいいのか?どこを頼ればいいのか?いざという時のために、楽しいイベントの中で体験しながら防災について知ってもらえるのはいい試みですね。箕面市は優秀ですね!」とお褒めの言葉をいただきました。
様々な人たちが関わって開催された多民族フェスティバル、外国人市民の皆さんが地域で安心して暮らせるように、地域住民の皆さんが気軽に国際交流できる機会となるよう輪が広がっていくといいですね。
2018年11月9日(土)朝11時から放送 「みのたんらじお 」