「ラテンアメリカと沖縄を歌う」@Monthly国際交流コンサート

2018/11/18

毎月第3日曜日の午後2時から4時まで、サンクス箕面2番館地下1階の
サテライトスタジオから公開生放送でお送りしているMonthly国際交流コンサート。
今月は大阪大学大学院 人間科学研究科の教授 千葉泉さんの
「ラテンアメリカと沖縄を歌う」をお送りしました。
千葉さんはボーカルとギター担当。
ケーナ、チャランゴ、三線、パーカッション担当の金武憲祐さん、
コーラスとパーカッション担当の鈴木真惟さんとご一緒です。
181118_国流

千葉泉さんは、昨年11月以来1年ぶりのご出演。
昨年は大阪大学生協学生委員会が主催したアンケート
「大阪大学で一番面白い教授と学生は誰か」で、
教授部門堂々の一位となりました。90分授業のうち30分は歌っているそうです。

そんな千葉さんのことを聞きつけたのが金武さん。
千葉さんの元で勉強したいと、メールを送り、現在は大阪大学の大学院生です。
沖縄県ご出身で、留学先のペルーでは現地の日系人に三線を教えてもおられたそう。
と言うのも、ペルー在住の日系人の多くが沖縄出身者の三世、四世で、
すでに日本語は喋れないものの、自分たちのルーツを思って楽器を習いたいと
集まって来られたんですって。

鈴木さんはこの春大阪大学に入学したばかり。看護学を学んでおられます。
千葉さんの音楽をメインとした「出張授業」に参加した鈴木さん。
リズム感の良さが際立っていたそうです。もともと吹奏楽部にいた上に、
現在もボーカルグループに所属されているとのことで、
千葉さんのライブに欠かせない存在となりました。

今回のライブのテーマはラテンアメリカと沖縄。
一見ぜんぜん違うように見えて、歴史に共通点があります。
それぞれの曲にまつわる歴史や民族的背景に関する解説を受けた後で聞く音楽は、
それまでなんとなく聞いていたものとは一味違う気がしました。

演奏される楽器もケーナ、三線、チャランゴ、カホン、ボンゴ、ボンボと多彩。
生まれた場所はそれぞれ違うのに、合奏してみるとなぜか音同士がしっくりするように
聞こえるのが不思議です。

またお客様には千葉さんが準備されたマラカスなどの打楽器が配られ、
思い思いに音楽に合わせて演奏し歌う参加型スタイルは、さながら歌声喫茶のようで、
とても盛り上がりました。
181118_打楽器
千葉さんはアカデミックなご家庭に生まれ、自分は将来学者にならねばと
思い込んでおられました。
一方で、音楽をやりたいと思う気持ちもあり、モヤモヤしておられたそうです。
南米に留学した際、ギターと歌で現地の人の心が開いたことを実感。
以後、歌と学問を両立させて来られました。
そして今になってようやく「自分なりの花を咲かせることができている」と実感。
それだからこそ
「今悩んでいる方が聞いておられたら、ぜひやりたいことをやってみてください。
やってから考えたら良いじゃないですか。
人に迷惑をかけたり法律違反でなければ、何をやってもいいんですよ。
行動することで自分の進路が見えてくることがあります」
と言うアドバイスにも重みがあります。
進路に悩んでおられる方はぜひご参考になさってくださいね。

今日は絶好の行楽日和、箕面駅周辺はすごい賑わいでした。
そんな中会場にお越しくださった方、サイマル放送を聞いてくださった皆様
ありがとうございました。

ご出演者の情報はこちらでチェック!!
千葉泉さん:千葉INFO 「自分らしさ」をこころの中心に

千葉泉さんFacebookページ:Izumi Chiba

金武憲祐さんFacebookページ:Hunwoo Kim

(文責:千波留)

■Monthly国際交流コンサート:毎月第3日曜午後2時~4時生放送
(再放送 当日午後9時~11時、翌月曜午後2時~4時)