タッキーたんけん隊「箕面・寺めぐり」(1)龍王山大師寺、龍神にまつわる創建秘話とは・・・

2018/11/30

daishiji-01毎月1回、船場のスタジオを飛び出して「まちの今」をお伝えする「タッキーたんけん隊」。
今回は

箕面・寺めぐり

お寺はかつて、信仰のよりどころであるとともに、地域の文化や学びの拠点であり、人々の交流の場でもありました。今回のたんけん隊では、そんな地域のお寺を訪ねて、その歴史やエピソードを伺います。
今回のメンバーは、この二人です。
・タッキーの”歴女”垣内なおみ
・”寺”嶋芙美

最初に訪れたのは、箕面2丁目にある新しいお寺です。

龍王山大師寺(高野山真言宗)

アサンプション国際の前の道を箕面ドライブウェイの入口へ向かって行く途中、右手の山側に入る道を100メートルほど行くと、大師寺のステンレス製の門があります。とてもモダンな、近代的な趣きのお寺。
お話を伺ったのは、住職の斉藤峰秀(さいとう・ほうしゅう)さんです。
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●大師寺の歴史
平成元年、藤井寺市にて創建。
その後、墓地の需要などが高まり、箕面に移転したのが平成14年のことでした。
場所探しのときに、谷川に古い鳥居が建てられているのを見つけた、と斉藤住職。
それは龍神を祀ったもので、おそらく過去に川が氾濫し、それを鎮めるために建てられたもののようでした。
「龍神は、弘法大師と深い関わりがあります。まさにこの地こそ、ふさわしい場所だと思いました」
山の斜面にコンクリートで基礎を築き、堅牢な土台の上に寺が築かれました。
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●日本でもここだけ!?地下の護摩壇
スペースの関係で、護摩壇は本堂の地下に設けられることになりました。
コンクリート造りのためそれが可能になったとのことですが、消防法の関係で、許可が下りるまでにずいぶん時間がかかったそうです。
排煙フードや換気装置を設置して、ようやく完成した地下の護摩壇は「おそらく全国でもここだけでしょう」。
外界から隔絶した空間で、音もよく響いて、それは荘厳な護摩焚きになるといいます。
正面に祀られているのは、黒い姿の五大明王です。daishiji-03daishiji-05
●本尊は3Dの弘法大師!?
daishiji-061階に戻って、本尊の「遍照金剛菩薩坐像」とご対面。
彩色が施された僧侶の姿、実は空海の肖像画を3D化した「生身の弘法大師像」だそうで、体内に五臓六腑を備えた、大変珍しい仏像とのことでした。
なお、本堂は高野山の方角を向いて建っているそうです。

●ふれ愛観音
daishiji-07とある視覚障害者の「仏様に手を触れたい」という思いがきっかけで、誰でも触れる金銅仏「ふれ愛観音」が作られ、全国で約60の寺に設置されています。
先月もお参りに来られたかたがいたそうです。

●チャレンジ!健康お百度参り
本堂の周囲に白い玉石を敷き詰めた道が設けられています。
これは「健康お百度参り」といって、裸足で歩くことで足つぼ効果が得られるそうです。
玉石とはいえ、場所によっては足の裏に食い込んで、かなり痛い!
「体のどこかが悪いと、痛く感じます」と斉藤住職。
たんけん隊員二人も挑戦してみましたが・・・daishiji-09daishiji-10
“寺”嶋隊員「あんまり痛くないですー♪」
歴女垣内「いっ・・・痛い・・・これ、けっこう痛いんですけど・・・!」
この道を往復すれば、体がぽかぽか温まってくるそうです。
うーん、これはぜひ毎日お参りして、健康づくりに役立てたい!
眼下に広がる箕面の街並み、ここからの見晴しはまさに「絶景」。
気持ち良く晴れ渡った秋空のもと、「箕面・寺めぐり」まずは上々の出だしとなりました。daishiji-08daishiji-11