まちのラジオ第2週 空前の超高齢化社会を健康に生きる「SONIC研究」とは?大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻・神出計教授

2018/11/08

machiradio_181108-1桑江さん / 神出教授 / 糀屋さん / 赤木さん
箕面の主な活動グループが週替わりでお送りする「まちのラジオ」。毎月第二木曜は、大阪大学社学連携事業。大学と社会のつながりをテーマに放送しています。
今回は大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻教授・神出計(かみで・けい)さんをお招きして、お話を伺いました。
(聞き手:大阪大学21世紀懐徳堂学生スタッフ 桑江良周さん)

 建築家だった父親の影響で、高校時代までは建築家を目指していたという神出さん。大学以降の進路選択について考えていた時、そのお父さまからのアドバイスを受けて、医師を志望するようになります。

 番組の前半では、神出さんがヘルスプロモーション・システム科学研究室で取り組む研究についてお聞きしました。
老年医学の研究者から見た昔と今の高齢者医療の変化についてや、世界一の長寿国である日本で健康寿命の延伸を研究する意義についてのお話など。
 また、神出さんの研究室で博士課程に在籍する赤木優也さん、糀屋絵理子さんには、なぜ大学院進学を選択したのかということや、現在研究室で何をテーマに研究しているのか、研究室での神出さんの素顔についてインタビューしました。

番組の後半では、人間科学研究科・歯学研究科の先生と分野を超えて連携し取り組んでいる「SONIC研究(高齢者を対象にした長期縦断研究)」についてお聞きしました。
「健康長寿」は万人の理想ですが、それを実現するにはどうすれば良いのか。
現在の日本は、これまで世界的にも例の無かった「超高齢化社会」を迎えています。
これにより80歳代、90歳代への医療も、かつての常識が通用しなくなってきました。
高齢者医療の現場でも、70代が受診すると「若い人が来た」と言われたりするそうです。
これに対応するには、データの収集が何と言っても大切です。
世界に例のない高齢者医療を確立するための「SONIC研究」に、大きな期待が持たれます。