ふらっとちゃっと 卒業SP・旅立ちはピアノの音色に包まれて

2019/03/10

flat_190310-01(前列中央)大西さん / 小河畑さん
大阪大学で環境を学ぶ学生がお送りしているラジオ番組「ふらっとちゃっと」。
大学の先生や留学生をゲストに迎えたり、いま話題のテーマで討論したり、地域で行われている催しに参加して取材したり、毎月趣向を凝らしてお届けしています。

■発掘!Osaka University
大阪大学の先生や留学生をゲストに招いてお話を聞くこのコーナー。
今回のゲストは、年度末恒例。
ふらっとちゃっとメンバーで、3月で卒業する二人に、いろいろお聞きしました。
「小河畑圭史(おがはた・よしふみ)です」
「大西啓晃(おおにしよしあき)です」

小河畑さんは「ビジネスエンジニアリング専攻都市都市再生マネジメント領域」に所属。
コワーキングスペースについての研究を行ってきました。
大西さんは「環境・エネルギー工学専攻環境設計情報学領域」で、橋梁の維持管理におけるデータの管理法を研究してきました。

大学生活の思い出は?

小河畑さん
「体育会のテニス部で主将を務めました」
かなり本気で打ち込んで、工学部内の大会では準優勝も経験。
七大学の交流戦「七帝戦」では、他大学との打ち上げが楽しかったそうです。
また大学に入ってから「一人暮らしのスキルが上がった」。
食費を極限まで切り詰め、月6000円くらいで生活したことも。・・・一日200円!?
その割に体重はあまり減らなくて、残念な思い(?)をしたとか。

大西さん
「ソフトテニス同好会と、ピアノのサークルでも活動しました」
もともと球技が得意で、いろいろな種目を経験。ピアノは子どもの頃からやっていて、大学に入ってから再開したそうです。
大学に入ってからは「自分に素直(わがまま)になった」。
高校時代までと比べて生活は不規則に、やりたいときにやりたいことをするという日々でした。
特に好きになったのが麻雀。
雀荘に通って、大人のみなさんと熱い勝負を繰り広げるまでに。

せっかくなので、番組内で大西さんにピアノを生演奏してもらいました。
ショパン作曲・バラード第1番ト短調作品23番。

噂に違わぬ素晴らしい演奏に、他のメンバー一同、じっと聴き入りました。flat_190310-03

コーナーの後半では「ふらっとちゃっと」の思い出について、大いに語ってもらいました。
まず、メンバーになったきっかけは?
小河畑さん
「センパイの山口さんに誘われました。見学かと思って来たら、その場で新メンバーとして紹介されて・・・」

大西さん
「僕は1年遅れて入りましたが、やっぱり山口さんから」
研究室で、何人か集まってわいわいやってるので聞いてみたら「ラジオやってるねん。来る?」というきっかけでした。

山口さん、優秀・・・!
その他、いろいろな思い出がありました。

小河畑さん
「豊中在住なので箕面にはあまり行かなかったのですが、『環境探検隊』に参加するようになって、箕面大滝にも初めて行ったし、ゆず収穫体験も。なかなか普通に生活していて、ゆずの栽培って見ることないので、貴重な体験でした」

大西さん
「ぼくは『発掘大阪大学』で、いろんなゲストをお呼びしたのが思い出です」
箕面市農業公社・長谷川さんの、波乱万丈の人生。
環境サークルGECSの久下さんや、大阪大学トイレ研究会の厳西さんも面白い人たちでした。
高専出身の山西さんは、番組が縁でトイレ研究会に加入したといいます。

卒業後はいよいよ社会人。
お二人の将来の夢や目標は?

大西さん
「データサイエンティストになりたい。人間の心理を、データを集めて予測するような仕事がしてみたいです」

小河畑さん
「いずれは地元に帰って、職人的な仕事ができたらいいなと思います」

最後に、後輩へのメッセージを。

小河畑さん
「すごく楽しくて面白い後輩たち、番組を任せられる存在です。もっともっと良くなるように、がんばって!」

大西さん
「後輩がたくさん入って、いろんなことに興味を持って取り組んでくれました。この調子で今後もお願いします!」
flat_190310-04ここで、先輩への感謝の意味を込めて、「箕面のモーツァルト(自称)」こと黒川さんから、ピアノ演奏のお返しが。
スタジオにピアノの音が響く、かつてない収録となりました。
そして、後輩たちからはサプライズの花束と色紙の贈呈も。flat_190310-05flat_190310-06
■井戸端ふらっとちゃっと

最近のホットなトピックや気になるあれこれを、学生目線で語るコーナー。今回のテーマは・・・

「骨髄バンク」

競泳の池江選手が白血病を公表し、話題になりました。
白血病は、言わば「血液のがん」で、命に関わる病気です。
有効な治療法が「骨髄移植」で、それを推進するために「骨髄バンク」があります。
日本国内のドナー登録者数は、約49万人。
十分な数のように思えますが、若い世代の登録が少なく、課題となっています。
ふらっとちゃっとでは、阪大生56人を対象に、アンケート調査を行いました。

<骨髄バンクのドナー登録について>
・興味がある 23人
・興味なし(知らない) 33人
・既に登録済み 0人

全身麻酔といった言葉をを聞いて尻込みする人や、適合する患者がいるかどうかわからない。
なんとなく怖いといった、ぼんやりとしたネガティブなイメージが広まっているようです。
メンバーも
「池江選手の病気で初めて知った」
「これまで身近に必要としている人がいなかった」
「入院などのリスクもあり、そこまでしてドナーをやる必要があるのか」
といった思いを持っていました。
それでも、調べて行くうちに「その必要性がわかってきた」。
誰にでも、自分の身近な人にも起こりうる病気。
今後は、ネガティブイメージを払しょくしていく必要があります。
「ドナー助成制度や、ドナー休暇など、補償制度が整ってきています。ぜひみなさんも関心を持ってください」

今年度の締めくくりは、全員で一本締め。
「それではみなさん、お手を拝借。・・・いよーお、ポン!」
ありがとうございましたー!

flat_190310-07素晴らしい未来が待っていますように!