大蔵流狂言師 松本薫さん@植田洋子とTea For Two

2019/01/16

ステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。
お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。
今週は、大蔵流狂言師 松本薫さんをお迎えしました。

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大学時代に、十二世茂山千五郎さん(のちの四世千作さん)に入門した松本さん。
狂言とはどんなものだろう?と思い、野村万作さんの釣狐を観たのが始まり。
それがとても面白く、少し続けて見てみようと思った松本さん。
十二世茂山千五郎さん(四世千作さん)の狂言も見に行っていました。
そしてたまたま千五郎さんと会わせてあげようか?という人と出会い、幸運にも先生のお家へ!
挨拶もそこそこに、じゃあ何か稽古しましょうか?と話が進んでいき、稽古をしてもらい、お月謝の話になり……。
ずるずると入門することになったという松本さん。
まだその時は趣味としての入門でした。

ある日誰からともなく「松本さんが玄人稽古を始めたら先生喜びはるよ!」と言う話が。
ということで先生に聞いてみると「まっちゃん、玄人になりたいんやて!」と大きな声で言われてしまい……。
半分だまされたみたいに、今度は玄人稽古を始めることになったと笑う松本さん。
でもこういう出会いで今日まで来れたのは、恵まれている。不思議な巡り合わせです。と松本さんは語りました。

松本薫さんについて調べると「お豆腐狂言」という単語が出てきます。
というのも茂山千五郎家では「お豆腐のような狂言師」という言葉が語り伝えられているそう。
最初は「安価でどこにでも行く」というような悪口でした。
けれどそれを二世千作さんが「お豆腐でもいい。味付けによって色々な楽しみ方が出来るそんな狂言を演じる」と逆手に取ったんだとか。
それ以来、茂山千五郎家を象徴する家訓となっているそうですよ。

最後に松本さんに舞台での「笑い」も披露してもらいました。
植田洋子も松本さんをお手本に「ハ~ハッハッハ……!」。
「笑ってしまえば自分自身も元気になるし、周りにも笑ってもらえる」と松本さんは素敵な笑顔で語ってくれました。

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舞台で使用する扇も見せていただきました!

大蔵流狂言師 松本薫さんに選曲いただいた音楽も織り交ぜてお届けしました。 

■1/16(水)午後3時放送(再放送は1/16(水)午後9時、1/20(日)午後5時)