色と光で印象的な桜の写真を@「カメラとお散歩」

2014/04/02

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、
カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
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今月はリスナーさんからの質問にお答えしました。

【ご質問】タッキーネーム「あん」さん
「桜満開!気持ちいいですね。
 写真の構図が世界一ヘタな私が、あまりに綺麗な花に思わず携帯で撮ったものです。
 空の青に助けられました。どうでしょうか?動く動物と植物を取るワンポイントをお願いします。」

あんさんの作品1
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宮本さんの講評
「構図が世界一ヘタとはご謙遜で、青空と花びらのピンク色の対比が良いバランスだと思います。
もしも改善点があるとすれば、桜の枝の前後関係を明確にすること。
この写真では中央にある奥の枝にピントが合っていて、その結果、前のほうにある花がボケています。
前をボカすテクニックもあるのですが、こういう場合は手前の花にピントを合わせ、奥に行くほどボケているほうが、
奥行きがでて良いように思います」

あんさんの作品2
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宮本さんの講評
「斜め後ろから光が当たっていて、わんちゃんの髪の毛にキラキラ感が出ていることと、
後ろの黄色い花と毛の色の対比などが良いと思います。
顔の暗い側の目もしっかり写したいときは内臓ストロボを使うのも一つの手です。
ただし、ストロボで写真嫌いになってしまう場合もあるので様子を見ながらチャンレンジしてください。
また、構図という観点から見ると、手前右下にある脚先が微妙に切れているように見えます。
こういう微妙な欠け方は「切れた感」が強まってしまいます。
脚先まできちんと入れる、逆にもっと近寄って思い切って肘のあたりから写さないようにする、という
見極めがあるとより良いかもしれません。でも動物はシャッターチャンスが一瞬なので難しいことです」

ご質問ありがとうございました。参考になさってください。

メッセージをいただいたように、今週は桜が満開。
残りの時間は桜の撮り方について、上記答え以外のワンポイントアドバイスをいただきました。

●色の対比や脇役を考えてみる
空の青、桜の花びらの白(またはピンク)との対比だけでなく、松の緑色など、周囲を見渡して
色のコントラストを生かすと良いでしょう。
なお、青空と桜の写真の場合、被写体が明るすぎてカメラが暗めに映してしまうので、
露出補正をプラスにすることをお勧めします。
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第三者が写りこんでしまう場合には、その人が特定できないような配慮を。
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締めくくりのアドバイスは
「桜の季節などは多くの人が同じ被写体に向かってカメラを構えることになります。
ベストポジションを独り占めせず、譲り合って撮影するなどの配慮もあると、
お互いに気持ち良く素敵な写真を残すことができるのではないでしょうか?」

どうぞ ご参考になさってください。
「カメラとお散歩」来月もお楽しみに!

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いただいた作品には宮本さんからの講評並びに、ワンポイントアドバイスがいただけます。
なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなどなるべく具体的に教えてくださいね。
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