モーニングタッキー」第5水曜日放送の「発見!技あり日本」では
日本が世界に誇る技や特産品をご紹介しています。
今月は、会津の郷土玩具を製作されている会津若松市の有限会社 荒井工芸所の
荒井美枝子さんとお電話を結んでお話を伺いました。
会津の民芸品で有名な赤ベコ。
元々は会津下級藩士だった荒井さんのご先祖たちが内職で始めたもの。
全国に知られるようになったのは、昭和32年に昭和天皇が行幸の際に立ち寄られ、㈲荒井工芸所の赤ベコを「欲しい」とおっしゃったことがきっかけでした。戦後復興のため国民を励ますことが目的だからと、どこへ行かれても何かを欲しいとおっしゃることがなかった昭和天皇がはっきりと欲しいとおっしゃったことに、随行のかたが驚いたという逸話が残っています。
(荒井さんたちはあとになって陛下が丑年のお生まれだと知ったそうです)
そして昭和36年、お年玉つき年賀はがきの切手デザインに㈲荒井工芸所の赤ベコが採用されました。インターネットなどない時代の年賀状の切手デザイン採用は大きな影響力を持ち、一気に全国的に有名になったのでした。
赤ベコの原料は和紙。
6枚張り合わせたものを、胴体と首部分に分けて、型に張り合わせ、乾いたら型を抜き、
色づけ、模様付けをしていきます。
それらの工程は今もすべて手作業。
㈲荒井工芸所のホームページで動画をご覧ください。→㈲荒井工芸所 赤ベコページ
2013年はNHK大河ドラマ「八重の桜」で、会津藩に注目が集まりました。
荒井工芸所のご先祖も斗南藩移転など辛苦をなめ、再び会津若松に戻り
郷土玩具を作り続けて来られました。
赤ベコは、400年前の大地震の際、壊れた神社復興のため働きに働き、
最後は石になってしまったという赤牛伝説が元になったもの。
背中の「井」模様は井戸の意味で、水の大切さや重さを表しています。
そんな赤ベコの姿はどこか会津魂に通じるものがあると思います。
魔よけの赤色を施し、子どもが元気で丈夫に育つようにとの願いも込められている赤ベコ。
㈲荒井工芸所は他にも、起き上がり小法師、家内安全や商売繁盛を願うお面など、
縁起の良い民芸品を製作されています。
会津若松にお出かけの際はお立ち寄りになってはいかがでしょうか?
→㈲荒井工芸所ホームページ
【プレゼント】
㈲荒井工芸所が大河ドラマ「八重の桜」をイメージして制作されたハンカチは大変好評です。このハンカチを5名のかたにプレゼント。
ご希望のかたは 住所、氏名、ご連絡先を明記の上「技あり日本 八重の桜ハンカチ」係まで。816@minoh.net
締め切りは5月6日(火)、当選者発表は7日(水)「モーニングタッキー」で。
ご応募お待ちしています。
(千波留)