『しあわせの道しるべ』(30分番組)
第2日曜 15:30〜
(再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)
誰にでもある人生のターニングポイント。
そのとき、何を感じ、どう選択していったのか。
フリーライター・コーディネーター 中村のりこが、
公私で出会う素敵な方々を毎月ゲストにお迎えして、
その方の人生の転機についてお話を伺っていく対談番組です。
大きな波を起こすものではないけれど、
ラジオを聞く人の心に、小さな道標ができる。
そんな番組をめざしています。
今回のゲストは・・・
小野真一郎さん(キャリアコンサルタント/ワーク・ライフバランスコンサルタント)

<小野真一郎さん プロフィール>
「キャリアグローイング千里」代表
大学卒業後、キヤノン販売株式会社(現 キヤノンマーケティングジャパン株式会社)に入社。以後、同社にて事務機(主に複写機)の直接販売を2年半担当。
事務機販売代理店の営業担当(ルートセールス)に転じ、複数の拠点長を歴任し、シェア拡大に貢献。社長表彰2度、事業部長表彰4度受賞。
長年の営業現場における経験を活かし平成25年から教育支援センターにて、新入社員研修に関わり高い評価を得る。平成28年定年退職。
現在は国家資格キャリアコンサルタントとして、複数の会社の顧問を行う傍ら、同資格取得を目指す方々の支援を行っている。キャリアコンサルタント及びワーク・ライフバランスコンサルタントとしての活動と同時に企業研修の講師を務めている。
<主な資格>
大阪商工会議所メンタルヘルスマネジメントⅡ種合格
アンガーマネジメントファシリテータ認定
CDA(キャリアデベロップメントアドバイザー)取得
MBTI(ベーシック・アドバンス)受講
国家資格キャリアコンサルタント取得
手話検定5級合格
ワーク・ライフバランス認定上級コンサルタント
SPコミュニケーション協会認定Coco-iku(心育)コーチングアドバイザー
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大学時代からはじめたアメリカンフットボール。
社会人になってもクラブチームで活動を続けた。
(写真:大学時代)
プロとして培った営業での傾聴
大学卒業後、営業職として会社へ数字で貢献し、自分を成長させてきたという小野さん。事務機(主にコピー機)などを担当、数々の表彰も受けるほか、全国の拠点長として活躍されてきました。培った瞬時の判断力で、訪問先のオフィスでは、そこで使われている機種や型番などを瞬時に見抜き、営業話に反映させてきたのだとか。
営業として相手の話を聞く。傾聴もお手のものだと思っていた小野さんでしたが、キャリアコンサルタント研修で傾聴を学び直した時、人の話を全く聞けていなかったことに愕然となったといいます。
「営業は、先方の課題を見つけ、最終的に自分の持って行きたい方へ導く傾聴。コンサルタンとのそれは相手に答えを見つけてもらうために聞く。それが全くできていなかったんです」と振り返ります。
キャリアコンサルタントって何?
退職されてからは、キャリアコンサルタント及びワーク・ライフバランスコンサルタントとして会社を設立。現在は、企業を中心に活動されていますが、そもそもキャリアコンサルタントってどんなお仕事なのでしょうか?
「ひと言でいうと、人の成長を支援する仕事です。それぞれありたい姿は違う。より成長したいと思っている。ご自身が自分に矢印を当てていただくきっかけを作ることだと思っています。こんな風に暮らしたいとか、なりたい自分像が見えてくるように支援します。
相談に来られる方は、年齢・職業関係なし。役職や出世は関係ない。キャリアとは人生そのものです。つまり、人生とは車が通ったあとのわだち。専業主婦の方でも学生さんでもどんな方にも人生があるわけですから、様々な方のご相談にのるのがキャリアコンサルタントです。
例えば、企業にお勤めの方が課長昇進の内示をもらったとします。みんなおめでとう!と祝いますが、果たして本人は喜び100%なのか。自分に勤まるだろうかなどの不安を抱えているかも知れない。ではなぜ、そんな風に思うのかなど、心を整理してもらうお手伝いですね」
手を差しのばすことはない。あくまでも、最初にご自身に気付いていただくのだそう。
「目の前にある不具合を、いつ、どんな会話があったのか、その時どう思ったのか。色々振り返っていただくことで、多方向からの視点を持ってもらうことから始めます」
お話しの聞き方は重要になってきますが、小野さんのセールスポイント。
1)相手のお話しを丁寧に受け止め傾聴し自己概念の成長の支援を行います。
2)何故できないか?ではなく、どうしたらできるか?を共に考えます。
3)ご本人が自ら答えを出された時が私の最大の喜びです。
まさに、じっくり傾聴して自ら導き出した答えには間違いがなく、確実に成長につながるでしょう。
退職を目前に、肺がんが見つかる
営業職から教育職へ移り、最後の数年を後進の育成にと乗り出した矢先。
小野さんに肺がんが見つかりました。
「肺がん初期だったとはいえ、その時は本当に大きな衝撃がありました」
そんなとき、ある先輩がキャリアコンサルタントの資格を取得し、コンサルタントは人の話を聞くことが大事なのだと、親身になって話を聞いてくれたのでした。それがきっかけで、小野さんも”キャリコン”取得。新たな人生が始まりました。
今でも勉強は続け、常に新しいものを習得し、クライアントさんに役に立つ知識を重ねっていらっしゃいます。
あれから7年。すっかり健康に過ごしている小野さん。
「大げさかも知れませんが、いただいた命だと感じ、さらに前向きに新しい仕事をしたいなと思っています」
と元気いっぱいです。
顧問企業を訪ねて、個別面談し、フィードバックし、課題の解決に向けて企業を支えます。例えば、専業主婦の方のご相談、具体的には仕事に就こうかな?就かない方がいいのかな?と、言ったご相談もお受けされています。内容は、1回一時間ほど。それを複数回実施しているそうです。
「まずは自分のことに矢印を向けて、自分の心に起こっていることに目を向けて欲しいですね」
家族に感謝できたきっかけに
小野さんが肺がん宣告を受けたのは真夏の暑い盛り。
「8月の炎天下、病院の坂を何度も何度も通ってくれた妻と娘。その姿を思い出すと、今も胸に込み上げてくるものがあります」
がんになって、家族への愛情を再認識し、仕事に対しても、生まれ変わったつもりで、さらにがんばっていきたいと思うようになったそうです。
がんをギフトと表現する人もいますが、まさにがん宣告から様々なものを得るきっかけになったのかも知れませんね。

【小野真一郎さんからの“道しるべ”メッセージ】
まずは、ご自身に矢印を当てて、一度これまでの経験をていねいに振り返ってみてください。ただ単に出来事を思い出すのではなく、そのときの感情も思い出して・・・。嫌なことや辛いこと、嬉しかった思いなどもあると思いますが、必ずそこから何か学んでいると思うんです。私は病室の窓から見ていた妻と娘のその姿に、ちょっと照れくさいですが、家族に対する愛情を学びました。
出来事とその時の感情を振り返って見てください。特に迷った時は・・・。いつから迷っているのか、迷うきっかけになったことは何か、などを思い出してみてください。思い返すのはちょっと辛いことがあるかも知れませんが、そのきっかけを思い出すことで、ちょっと違ったものが見えてくるかも知れません。
前を見て進むばかりでなく、置いてきた感情なども振り返ってみると、新たな気づきがあるかも知れませんね。
小野真一郎さん、ありがとうございました♪
次回の『幸運(しあわせ)の道しるべ』は…
11月10日(日)15:30〜
(再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)
次回もお楽しみに!
(文責:中村のりこ)


