「デイライトタッキー」第5水曜日放送の「発見!技あり日本」では
日本が世界に誇る技や特産品をご紹介しています。
今回は、日清食品ホールディングス株式会社 広報部の川手淑栄さんにお話を伺いました。
1958年、日清食品創業者の安藤百福さんが、大阪府池田市の自宅裏庭に立てた小屋で、
世界初のインスタントラーメンを発明しました。
戦後の焼け跡でラーメンの屋台に行列ができているのを見て、
「家で簡単に作ることができるラーメンがあれば、どんなに喜ばれるだろう」
と感じたことがきっかけだそうです。
安藤百福さんは、いつでも最終目標を設定することから始めました。
チキンラーメンは「お湯をかけるだけで食べられる」こと、
カップヌードルは「片手で持てるカップ型にする」ことが先に決まりました。
今できることをしているだけでは、素晴らしいものは生み出せない、というわけです。
ゴールを先に決め、どうすれば実現できるかを考え続けることで、
不可能と思われたことが可能になり、新しい商品が生まれるのです。
安藤百福さんの言葉を引用すると
「まず理想的な商品を作ってから生産設備を考えよ。
生産しやすい商品を開発の第一目標にしてはならない」。
そしてチキンラーメンの乾麺化は、奥様が天ぷらを揚げているのを見たことがヒントになり、
カップヌードルの麺を綺麗にカップに収める方法は、体調不良のめまいがヒントになりました。
つまり何気無い日常の一コマにも 発明のヒントが隠れているということです。
そして誰の身の回りにも、ヒントが隠れているのだと、安藤さんは言い残しておられます。
食品にとって美味しいことは大切な要素ですが、それと同じぐらい大切なのは安全性。
カップに直接口をつけるカップ麺のフタや湯切りなどは
「きちんと接着されていること」
「はがしやすいこと」
「口をつけても安全なこと」
といった条件を全て満たさなくてはいけません。
味、安全性をクリアした商品がいよいよ世に出ていくわけですが、ネーミングも大切です。
いくら美味しくても手にとってもらえなければ伝わりません。
「美味しくて、安全であること」と同時に「面白い」「楽しい」ことが大切だということで、
日清食品商品名はユニークなものが多いそうですよ。
入場無料のカップヌードルミュージアムでは、安藤百福さんの発明秘話や、
商品誕生までの過程がわかりやすく展示されています。
また、勇気や元気が湧いてくる安藤百福さんの語録にもたくさん出会えます。
(実際に商品を作る体験コーナーは有料です)
興味がある方は、サイトをご参考になさってください。
↓
カップヌードルミュージアム 安藤百福発明記念館 大阪池田HP
(写真ご提供:日清食品ホールディングス株式会社様)
余談ですが、今回の取材で印象深かったのは、
広報の川手さんが創業者 安藤百福さんに敬愛の念を抱いておられることでした。
百福さんは2007年に亡くなられているので、
最近入社された方は「伝説」としてしか知らない百福さんに
何度もお会いし、そのパワーや好奇心旺盛な精神に触れておられたからでしょう。
また、リクエストいただいたMr.Children「And I Love You」は
安藤百福さんの社葬で使われた曲なのだそう。
亡くなる数日前までお元気だったため、
社員の皆さんが信じられない気持ちで準備を行っていらした会場に
「And I Love You」が流れていて、
今でも聞くと思い出して胸が詰まる思いがするそうです。
【プレゼント】
カップヌードルミュージアム 大阪池田から、
可愛いひよこちゃんグッズ詰め合わせのプレゼントをいただきました。
カップヌードルミュージアム大阪池田のショップで大人気の
ひよこちゃんぬいぐるみ、ひよこちゃんストラップ、ひよこちゃんマグネットのセットを3名様にプレゼント!
ご希望のかたは住所、氏名、電話番号を忘れずに「技あり日本」係まで。
番組へのご感想も添えてくださいね。
電話:072−728−3210
FAX:072−728−3733
メールアドレスは816@minoh.net
締め切りは11月5日(火)、ご当選者の発表は11月6日(水)のデイライトタッキーで。
たくさんのご応募お待ちしております。
(文責:千波留)