『しあわせの道しるべ』(30分番組)
第2日曜 15:30〜
(再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)
誰にでもある人生のターニングポイント。
そのとき、何を感じ、どう選択していったのか。
フリーライター・コーディネーター 中村のりこが、
公私で出会う素敵な方々を毎月ゲストにお迎えして、
その方の人生の転機についてお話を伺っていく対談番組です。
大きな波を起こすものではないけれど、
ラジオを聞く人の心に、小さな道標ができる。
そんな番組をめざしています。
今回のゲストは・・・
ヴォーカリスト(シャンソン・ラテン・タンゴ・ほか)
北岡 樹(みき)さん
<北岡樹(みき)さん プロフィール>
福岡生まれ、大阪在住。
1980年より、独学で発声を学び、87年シャンソン歌手麻生夏世氏に師事してシャンソンを学ぶ。90年大阪の老舗シャンソニエ ジルベールベコーのオーディション合格を機にプロに転向、出口美保氏に師事する。91年にシャンソンでデビュー。
97年より毎年ソロコンサートを行い、CDアルバムを5枚 シングルを3枚リリースし、バンド活動も行っている。03年05年と大阪ブルーノートでの昼夜公演も成功させた。
現在では、ポップス、ラテン、タンゴもレパートリーに加えS・ミッキーズのバンド活動もしている。
心を歌い上げる奥深い声と表現力には定評がある。
定期コンサートは大阪、東京、福岡、伊勢など。
ライブハウス(ベコー、アートクラブ、ミスターケリーズ、パリ野郎、ラグタイム大阪、アートカフェフレンズ、ノヴェンバーイレブンス、QUI 、池之端QUI、アミドシャンソンなどに出演 )ホテルのディナーショー、ワールドクルージングのエンターテイメントなど 出演多数。
ボランティア活動も活発に行い、特に子供たちに向けてのチャリティーコンサートに力を入れている。数年前にはペルーのクスコでコンサートに参加した。
ヴォーカリストになる前は、ヨガのインストラクターを長年勤めてきた北岡さん。今では、頭蓋骨のゆがみから全身、背骨、骨盤のゆがみを治す「頭骨整体」のサロンも運営されています。
一見、整体とヴォーカリストはつながらないように思いますが・・・
「整体は歌を歌う方にはとても大事。頭と胴体がつながっている首がゆがんでいるとちゃんとした声がでなくなる。体調不良にもつながっていくるんですよ」と北岡さん。
ライブ活動を始め、頭骨整体や発声などの指導を望む方からのお仕事で、東京から福岡まで、全国を飛び回る日々です。
今はとても元気な北岡さんですが、実は子どもの頃から病気がちな少女でした。幼児期には自家中毒で死にかけ、小学校時代は関節リウマチに悩まされ、学生時代から発症したバセドー氏病は30歳代でさらに悪化。近眼もどんどん進む中、ヨガに出会います。
「ヨガとの出会いは、単に産後痩せたかったから」と笑う北岡さん。
これまで悩み苦しんできた症状が、ヨガを始めたことによって、なんと全部治ったのです!まさに、ヨガとの出会いは、北岡さんの人生のターニングポイントとなりました。
自分で治すという考え方になったのはヨガでした。
自分でヨガ教室を主宰するようになったとき、自分であれこれ考えるようになったといいます。
なぜこの動作?
なぜ親指を折り込んでにぎる?
なぜ手を合わせるか?
手を合わせたり、親指を握り込むことによって肩胛骨が揃い、左右のバランスが良くなる。その状態で体を動かすことで、身体が整っていく。自分で自分の身体を治していくということを再認識しました。
そういうことを追究していくと、脳で考えたことが背骨のゆがみに出てくることがわかりました。「脳がストレスを感じると、脊髄がクリクリクリとゆがんでいくんです」
北岡さんオリジナルの「頭骨整体(頭骨調整)」は、頭骨から筋肉の凝り固まったところを治していく独自の調整法。「具合が悪い方はとりあえず、全部ほぐしてしまいます。ひどい方は3時間くらいかかる方も・・・」というから驚きますね。声楽家の方やアスリートにも役立つのだとか。
ヨガを始めた頃は、自分探しをしていたのだそうです。
あるとき、梅田にあるシャンソンの登竜門「ベコー」のオーディションを受け、見事合格!シャンソニエとしての人生がはじまりました。
北岡さんにとって歌うことは、音魂と言霊を伝えること。「みなさんにア〜楽しかったと喜んでいただくことで、お客様の脳も心もほぐれていきます。これは頭骨整体と同じなのだと感じています」
2006年に子宮卵巣全摘手術
ヴォーカリストとして、様々なジャンルの歌を歌う北岡さんですが、2006年には子宮がんの宣告も受けています。
「手術後には、お客様から歌が変わったといわれました。突き抜けたというか、気付かないうちに生き方、人生のとらえ方が変わったのかも知れないですね」
そんな中でも、精力的に活動を続けるのがボランティア活動です。
「ぶたないで」という英語の歌を日本語に翻訳し、CDにしてチャリティライブで歌い、CDの売上を児童虐待予防の活動団体に寄付されています。また、タッキーのスペイン語放送でのおなじみの「フローレス・デュオ」さんとのペルー・クスコでのチャリティコンサートにも参加し、20年以上活動をつづけていらっしゃいます。
<今後の活動>
数々のCDを発表してきた北岡さんですが、2020年1/15には、8年ぶりの新譜「TEARS」が発売されます!
それぞれの時代には良い曲がいっぱいある中で、選りすぐりの曲を北岡樹さんの表現力で歌い上げています。
詳しくは、北岡樹さんホームページで最新ライブ情報などもご確認くださいね。
【北岡樹さんからの“道しるべ”メッセージ】
ヨガを教え始めたときに心がけていたことがあります。どんなに辛くて泣きたいときも、教室に入るときには笑顔で行くということ。生徒さんの前で涙は見せられません。暗い顔を見せられない。とにかく、笑顔で行く。こちらが笑顔だと、相手も笑顔になってくれます。人の笑顔をもらえる。幸せのおすそわけをして、人の笑顔をもらってありがとう!と感謝することです。自分が元気なのは人の笑顔のお陰だと思ってね。
♪北岡さんの歌の表現力の豊かさ温かさは、おかげさまの精神が生み出す魂の音色なのだと感じます。
北岡樹さん、ありがとうございました。
次回の『幸運(しあわせ)の道しるべ』は…
2月9日(日)15:30〜
(再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)
次回もお楽しみに!
(文責:中村のりこ)