上方文化評論家 福井栄一さん@植田洋子とTea For Two

2020/01/15

ステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。
お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。
今週は、上方文化評論家 福井栄一さんをお迎えしました。

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11/3「文化の日」に生まれ、世界初の上方文化評論家として活躍している福井さん。
12年かけて毎年出版し、2018年についに完結した干支シリーズを始め、29冊の著作があります。
そして2020年の間にあと4冊出ることがすでに決定しているんだとか!
福井さんは書きたいという気持ちが高まった時に書き、その後出版社を探すという珍しいタイプ。
今回の4冊も以前から嫁入り先を探していて、年末に運よく決まったんだそう。
本を書くのは楽しいけれどそれは全体の3割くらいで、出版社を探すしんどさが7割ですと福井さんは苦笑いでした。

2020年は子年。
今回は干支シリーズの2冊目にあたる「大山鳴動してネズミ100匹 要チュー意動物の博物誌」を紹介してもらいました。
文学、歴史、映画や理科など、さまざまな分野のネズミにまつわるお話が100話収められています。
ネズミに関することを網羅してあるので、これを読めばネズミ博士になれちゃいますよ。

ネズミという言葉の語源は一体何なのか?
・木の根っこに住む「根住み」が濁った。
・穴ぐらに住む「穴住み」が訛った。
・盗み食いが得意なので「盗み」。それが訛った。
いくつか説がありますが、主なものはこの3つだそうです。

文系の福井さんが書いていて一番楽しかった項目は「理科のネズミ」。
生物学上のネズミについて書いたため、「そうなんだ!」という発見がたくさんあったんだとか。
水気が多いところにいる泳ぎが得意なドブネズミ、乾燥したところにいる登りが得意なクマネズミ、同じく乾燥したところにいて、ペットとしても人気なハツカネズミ。
日本で見かけるネズミは主にこの3種類なんだそう。
クマネズミはオフィスなどのコードを登り、温かい機械の裏に巣を作るらしく、ビルなどに結構いるらしいですよ。

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福井さんには素敵なメッセージと共に色紙もいただきました!
5・7・5の最初の文字を繋げると「み・の・お」になります。
これは和歌や俳句の伝統的な技法で、「折句(おりく)」というんだそうです。

そんな福井さんのお話が聴ける貴重な機会があります。
タイトルは「朝日関西スクエア&朝日友の会  中之島プレミアムステージ『ようこそ 上方舞の世界へ』」。
福井さんがMCと企画制作の、上方舞を身近に感じてもらえるイベントです。
3月15日(日)午後3時30分開演で、場所は中之島会館(中之島フェスティバルタワーウエスト4階)です。
上方舞の実演ももちろんありますし、トークコーナーやワークショップなど上方舞の魅力が盛りだくさんに詰まったイベントなんだとか。
2月9日(日)に行われる「陰陽師 安倍晴明は、浪花生まれ!? 陰陽道と日本文化」は定員180人のところ、4倍もの申込みが来たそうなので、みなさんお早めに!
ただし朝日友の会の会員さん向けイベントなのでご注意ください。
詳しくは福井栄一さんのオフシャルサイトをご確認ください。

上方文化評論家 福井栄一さんに選曲いただいた音楽も織り交ぜてお届けしました。 

■1/15(水)午後3時放送(再放送は1/15(水)午後9時、1/19(日)午後5時)