10年に一度の奇跡!?北の大地を驀進するSLを激撮り!スポーツフォトグラファー小中村フォーカスvol.5@エール・マガジン

2020/03/21

konakamura-1ガンバッテイルみなさんを応援する土曜日の「エール・マガジン」(14:15 on air)!
3月21日の放送は、スポーツフォトグラファー小中村政一さん登場です。
野球のメジャーリーグ(MLB)、サッカーのワールドカップ(FIFA)、
ゴルフの全米オープンの公認カメラマンとして世界を飛び回って撮影する小中村さん渾身の1枚を紹介していただく「小中村フォーカス」。

なんですが・・・

「4月末まで、仕事が全部なくなりました!」

 新型コロナウイルスの感染拡大により、日本はおろか世界中のスポーツが中止や延期となってしまいました。いくら撮りたくても、被写体があればこその話、さすがの小中村さんにも、これはどうすることもできません。
 奇しくも、ちょうど1年前のこの日は野球選手のイチローが引退を発表した日でした。試合が行われている最中の発表で、「イチローさんらしかった」と小中村さん。試合前のストレッチのようすをすぐそばで撮ったこともあり、人一倍思い入れがあるイチローについて、それは熱く語るのでした。

スポーツカメラマンの仕事がゼロになったからといって、そこは小中村さん、お家でじっとしているわけがありません。
「この機会に、ふだんは撮らないようなものを」
ということで向かったのは北の大地。北海道で、蒸気機関車の撮影です!
小中村さんの弟子で鉄道撮影マニア、いわゆる「撮り鉄」のかたと一緒に釧路まで。
そのお弟子さんにいろいろ教えてもらいながら、まずはディーゼル車などを撮影しました。そこで感じたのは、撮り鉄たちが1枚の写真にかける尋常ではない熱量。撮影のベストポジション、ここしかない!というピンポイントのタイミングと位置を確保するために、始発で移動し雪山を駆け回り、最高の瞬間をひたすら待ち続ける・・・。その姿に「自分が忘れていた感覚を思い出しました」。konakamura-2konakamura-3鉄橋を渡るSLの写真は、小中村さん会心の一枚です。
画面左から右へ、白い煙を噴き出しながら走る真っ黒なSL。広がる青空、下には流氷、確かに見ごたえがある写真ですが、ポイントは煙の流れ方だとか。
「絵に描いたような煙ですけど、実はこんな風に写ることはほとんどないんです」
風向きの関係で、煙が逆に流れたり吹き散らされたりするのが常。何度も同じ場所で撮影していたお弟子さんも「こんな風にはまず撮れない」と驚いたそうです。
 場所を移しての撮影、こちらは小高い山の上から、まだ雪が残る平原を横切っていくSLのロングショット。その向こうに低い山、はるか遠くに青い山脈、さらにその奥に夢のように白く輝く高峰。北海道でも有数の、それは雌阿寒岳の雄姿でした。
 現地の人も「この10年というもの、いつも曇っていたあの山がこんなに綺麗に見えたことはなかった」と驚く、これも奇跡の一枚。ちなみに、撮影時の気温はマイナス10度で「めちゃめちゃ寒かったですよ!」。
幸運にも恵まれましたが、「自然を相手に写真を撮っている人たちは本当にすごい」と改めて感じた撮影行。コロナ禍という逆境を逆手に取って、新たな境地を開拓した小中村フォーカス、次回もぜひお楽しみに!konakamura-4