未完成だが美しい そんな十代が送る30分の番組・・・
地域に暮らす若い人たちの声をラジオで届けたい。
そんな思いから、タッキー816では「ハイスクールプログラム」を毎週放送しています。
ただし、出演は、特定の高校・特定のクラブのみ。
そこで、ラジオに出てみたい中・高・大学生たちが自由に集まって、語り合う番組を企画しました。
タイトルの「発信!じゅーだいスクランブル」は、
・戦闘機の緊急発進(重大スクランブル)
・中・高・大学生などが混ぜこぜ(十代スクランブル)
という二重の意味があります。
今を生きる十代の若者が、切実に思うこと、伝えたいことは何なのか。
番組づくりを通して、一緒に考えていければと思います。
今回の放送は第8回。実は前回、2月29日の放送予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、収録は泣く泣く中止に。
コロナの影響は続いていますが、オンライン収録でたくさんの若者たちに参加してもらいました。
「大学院2年生、門田です」(from ふらっとちゃっと)
「大学2年生、わっしーです」(from らくがきVOICE)
「大学2年生、あとりです」(-〃-)
「高校3年生、ちひろです」(from 箕面高校チアフルタイム)
「高校2年生、ななです」(-〃-)
「高校2年生、くぼっちです」(-〃-)
「大学1年生、プールです」(タッキー816リスナー)
「中学1年生、れいです」
「大学3年生、Rukaです」(関西学院千里国際高等部OG)
「大学4年生、ばんです」(豊島高校OG)
「大学1年生、ゆうきです」(箕面高校OB)
今回の取り上げたテーマは「9月入学はあり?なし?」。
新型コロナウイルスで学校の休校が続く中、大阪市の高校生がオンライン署名サイトで「全ての学校を9月スタートに」と呼びかけました。これが発端となって、大阪府知事や東京都知事も9月入学への賛意を示し、政府でも9月入学の案を検討するなど、にわかに注目が高まっています。
賛否両論ある中、今回の参加者同士で話し合ってみようということに。
●9月入学のメリット
Ruka「私はスコットランドの大学に留学中で、9月入学を体験しています。そこから、年度の区切りに夏休みがあることに大きなメリットを感じています。自分磨きの時間に充てられるので・・・。4月入学だと、大量の宿題に追われて、自分の時間が取りにくいですよね」
ばん「大学は前期・後期制なので、正直始まりが4月でも9月でもそんなに変わらないですね」
ちひろ「9月入学ならみんなが足並みを揃えられます。でも、入試の日程とかが決まらずに振り回されてしまうのが困りますね」
れい「今年度は、修学旅行などの行事も予定が立ってないようです。あと、心臓の検診ができないので、プールの授業が無くなりました」
門田「大学院2年生ともなると23、4歳で、この歳でまだ働いていないという思いがあります。9月入学になると働き始めがさらに遅れるのがデメリットです」
わっしー「大学の先輩には、留学の時期が合わずに苦労している人も多いです。9月入学なら留学もしやすくなり、行く人が増えるのでは」
なな「中学生の頃に留学したことがあって、やっぱり時期のずれで困ったものでした」
9月入学になるとすれば、学校だけでなく社会の年度替わりも合わせる必要があるのでは。
9月に年度始まり、9月入社。
そうなると、海外の学生たちに「日本での就職」が選択肢として有効になってきます。
<世界の国の入学月>
1月:シンガポール
2月:オーストラリア、ニュージーランド
3月:韓国
4月:日本、パナマ、インド
5月:タイ
6月:フィリピン
7月:インドネシア
8月:ドイツ、北欧諸国
9月:アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ベルギー、トルコ、モンゴル、ロシア、中国
10月:カンボジア、ナイジェリア
●9月入学のデメリット
あとり「社会の年度の節目が4月なので、それを9月に変更するのにはすごく時間がかかる。コロナの影響があるからと、いきなり変えるのは無理があると思います」
プール「もし9月入学にしても、社会全体の足並みが揃うまでに何十年もかかるかもしれない。もうちょっとじっくり考える必要があるのでは」
くぼっち「海外から日本への就職がしやすくなると、日本の新卒者の採用枠が減ってしまうのが心配です」
ばん「保育士や幼稚園の先生をめざす視点から、9月入園になるとそれまでは慣らしの期間に充てられるので、それはメリットだと思います」
また、9月入学になると、暑い時期に体育館にすし詰めで卒業式や入学式?
桜の下で、という情緒ある行事も変貌していきそうです。
入試の時期に台風が直撃したら?
卒業ソングも、今の歌はもう歌われなくなってしまうかも・・・。
いろいろ意見が出ましたが、当事者である学生・生徒たちにしたら「どうなるのかを早く決めてもらわないと不安」。入試の日程はどうなるのか、どう準備したらいいのか。
どうか、これ以上振り回されないようにしてほしい。
切実な言葉が飛び交いました。
結局、9月入学はあり?なし?
賛否両論があるので、この場で結論は出ませんでしたが、今回の討論は考えを深めていく良いきっかけになりました。
中学生から大学院生まで、一緒に語りあったひととき。今後もまた、こんな風にみんなで楽しく深い話ができたらいいですね。