女流落語家・月亭天使がお送りする「月亭天使のエンゼル演芸場」。
落語についてのあんなことやこんなこと、そ、そんなことまで!?おしゃべりしてしまう、魅惑の30分です。
●放送時間:第4日曜日午後2時~2時30分/午後9時/翌日の月曜日午後2時(3回放送)
新型コロナウイルスの影響で、ビデオ会議アプリ「zoom」を利用した収録が続いています。
前回は、若手落語家の桂源太さんをゲストに、分割画面上で大いに語り合ってもらいました。
今回は、zoomでゲスト・第2弾!
「露の棗(つゆのなつめ)です」
女流落語家の第一人者・露の都師匠に弟子入りして6年目。
一門は全員女性で「キャピキャピしてます」。
入門のきっかけは?
「もともと関西大学の落語研究会に入ってたんですが、ある日友人に誘われて露の都一門会を観に行ったんです」
そのとき、都師匠がかけたネタが『船弁慶』。
あろうことか、途中でセリフが大幅に飛ぶというアクシデントが。
「でも、それがお客さんの大爆笑を誘って・・・。その雰囲気がとても素敵で、お客さんの心を掴んでいるからこそなんだな、と感じました」
以来、すっかり都師匠のファンになり、やがて入門という運びに。
棗さんには、オリジナルの小噺も披露していただきました。
修業中に師匠から「毎日小噺を作るように」と厳しい課題を出され、言いつけどおりにせっせと作り続けて100作ほどにも。
そのうち師匠がそのことを忘れたので、それっきりになったそうですが・・・。
作ったもののうち、実際に使えるのは半分ほどだといいますが、それでも相当な量です。
『蛇含草』というネタには、お餅を食べる仕草が出てきます。
棗さんがやると「お餅を本当に美味しそうに食べる」と評判に。
食べることが大好き、という棗さんらしいエピソードです。
師匠からも「あんたは絶対『蛇含草』をやるべき」と勧められたそうです。
稽古をつけてもらったのは、桂三金さん。
差し向かいで稽古しているところに、部屋を間違えて入って来た人が思わず一言
「うっわ、寒っぶ!」
冷房の設定温度、18度・・・。
二人とも大の暑がりで「私たちには適温だったんですけど」。
三金さんも食べることが大好きで、打合せなどには必ず食べ物持参で、食べ終わったと思ったら別のかばんからおにぎりが。
「食べ物、どんだけ出てくんねん!」
昨年、桂三金さんは急逝されましたが、生前のほほ笑ましい人となり、その思い出話に花が咲きました。
新型コロナウイルスの影響で、毎年7月に行われる露の都一門会も、今年はお流れに。
棗さんもそれに向けて稽古を続けていたそうで「来年には必ず」と決意を新たに。
踊りやお芝居もあって、爆笑間違いなしとのことです。
将来は、師匠との出会いとなったあの『船弁慶』をやってみたい、できれば10年目を目途に・・・と棗さん。
踊りあり、ハメモノあり、マシンガントークありの大ネタですが、棗さんが演じるとどうなるのか。
きっと唯一無二の『船弁慶』になりそうです!
■上方笑女隊七夕落語会~疫病撤退!星に願いを~
日時:7月7日(火曜日)午後6時30分(全席指定)
会場:天満天神繁昌亭
出演:露の都/桂あやめ/内海英華/桂三扇/桂ぽんぽ娘/露の眞/露の紫/月亭天使/露の瑞/露の棗/露の陽照/桂おとめ/林家染雀/シャミセニスト
料金:前売3,000円/当日3,500円
問合せ:上方笑女隊事務局 06-6785-2525