ハイスクールサミット「異世界転生」を考える

2020/07/31

HP_sammit_200731箕面の四つの高校(箕面東高校・箕面高校・関西学院千里国際・豊島高校)が週代わりでお送りする番組「ハイスクールプログラム」(金曜夜9時30分~10時/再放送:日曜夜7時)。
第5週はスペシャルウィーク!四校合同の「ハイスクールサミット」を放送しています。
今回の参加者は・・・
「箕面東高校演劇部1年、ゆきやです」
「同じく、キララです」
「関西学院千里国際高等部2年、なのはです」
「同じく、ななみです」
「豊島高校放送部2年、にしの氏です」
「同じく3年、さっちーです」

なお、今回も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各自が自宅からオンライン収録という形で参加しました。

さて、今回の話題は「異世界転生」について。
最近、小説や漫画、アニメなどで爆発的にこの「異世界転生モノ」が増加しています。
同じような内容になってしまわないか不思議ですが、どうしてこんなに流行しているのか。
みんなで考えてみることにしました。

<異世界転生とは>
別の世界に生まれ変わった主人公が、元の世界の知識や能力を生かしてヒーローになるというストーリー。

アニメだけでも、過去1年間で異世界転生モノは13作品もあります。
みんなが観た中で、好きな作品は?
ゆきや・・・『Re:ゼロから始める異世界生活』『魔王学院の不適合者』
ななみ・・・『Re:ゼロから始める異世界生活』『捨てられた皇妃』
キララ・・・『Re:ゼロから始める異世界生活』
さっちー・・『転生したらスライムだった件』
にしの氏・・『ゼロの使い魔』

では、流行っている理由は?
ゆきや「何か、きっかけとなる作品がヒットしたためじゃないでしょうか」
ななみ「昔から『ナルニア国物語』『不思議の国のアリス』など、こういうテーマはありましたよね」
なのは「現実世界にはない、みんなが憧れるような内容の世界を自由に設定できるからじゃないかな」
キララ「作品そのものが面白くて、誰でも楽しめるというのもあると思います」
にしの「作品にもよりますが、内容がしっかりしているためでは」
さっち「転生した主人公に自分を置き換えて考えられる、自分もあんな世界に転生してみたいという願望をかなえてくれるから」

それでは、もし自分に都合のいい世界があったら、転生しますか?

なのは・・・しない
ななみ・・・する
さっちー・・する
にしの氏・・する
ゆきや・・・しない
キララ・・・する

<しない派の意見>
・自分だけボスになるよりも、みんなと同じレベルで頑張りたい
・自分に都合良すぎても面白くない
・苦労したり思いがけないことがあるから人生は面白い

<する派の意見>
・転生して今の生活と比較してみたい
・転生して楽しいことを見つけたい
・元の世界に帰れるなら転生する
・人生、楽しい方がいいから
「何でも思い通りじゃなくて、自分を諭してくれる部分もある世界がいいです」

現実世界で、異世界転生する方法は?
thief
・死んでみる(!?)
・トラックにひかれる
・マンホールに落ちる
・召喚されるのを待つ
・仮想現実空間を作り上げる
・留学する(海外という名の異世界)
・冷凍睡眠で未来へ
・高校デビュー

・・・死んだりトラックにひかれたりは、確実に異世界転生できるとは限らないので、あまりおすすめできません。
考え方を変えれば、海外へ行ったり、何か新しいことを始めてみるのも、ある意味「異世界」への旅になるのかもしれません。

 「異世界転生モノ」の流行は、裏を返せば、辛い現実から逃避したいという願望の表れではないでしょうか。俺最強!俺モテモテ!せめて妄想の中だけでも、そんな自分に都合のいい世界を楽しむ・・・それは決して悪いことではないでしょう。
 新型コロナの影響で社会が混乱し、悩みや苦しみ、生きづらさも増す一方に感じられる今日この頃。「異世界転生モノ」の需要も高まる一方です。
 そんな中、現実で見つけられる「異世界」を探して飛び込んで行くことが、辛さや苦しみを乗り越える一つの突破口になるかもしれません。
 自分さえその気になれば、異世界はすぐそこで、いつでもあなたを待っています・・・!