ハナビスト 冴木一馬さん@植田洋子とTea For Two

2020/08/19

ステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。
お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。
今週は、ハナビスト 冴木一馬さんをお迎えしました。

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昨年の11月ぶりにスタジオに来てくれたハナビストの冴木さん。
元々は報道カメラマンでしたが、花火に魅せられ花火に特化したカメラマンとして活躍しています。
ありのままを写し撮り、真実の色を伝えたいと、いまだにフィルムカメラで撮影を続けています。
11月の時は、ベルリンの壁崩壊30年記念イベントで上がる花火を撮影するためドイツへ旅立つとお話してくれました。
しかし一年も経たないうちに、日本はもちろんのこと、世界の情勢は大きく変化してしまいました。

みなさんご存知のとおり、新型コロナウイルスの影響で花火大会はほぼ中止となってしまっています。
そのため花火専門のカメラマンである冴木さんは仕事がほとんどなくなってしまったそう。
東日本大震災の時に、関西の花火大会も自粛でなくなり非常に困った経験があったので、今回は早めにアルバイトを始めたといいます。
カメラマンのアルバイトかと思いきや、違う世界を知るために児童発達支援施設で働いているんだとか。
知らなかった世界に触れたことで写真家としての初心に戻ったのか、休みの日には花火以外の写真ばかり撮るようになったそうです。

6月1日に「全国一斉悪疫退散祈願『CHEER UP!花火』プロジェクト」として、全国で花火が上がりました。
花火大会はもともと悪疫退散祈願を目的に誕生したと言われています。
今でもコロナ収束の願いを込めて、週に20ヵ所くらい、全国のどこかで花火が上がっているそうです。
ただし密を避けるために、何時どこで上がるかは秘密です。
花火は「悲しみを半分に、喜びを倍に」する最高のアイテムだと冴木さんは語ります。

約90%の花火大会は中止になってしまいましたが、様々な試行錯誤の上で開催しているものもあります。
まずは滋賀県・びわ湖の「非密の花火大会」です。
密を避けるために打ち上げ場所を「びわ湖沖のどこか」と称して、8月の毎週土曜日に5分間上がっています。
YouTubeチャンネルでライブ配信や過去のアーカイブ映像を観ることが出来るみたいですよ。
次に北海道・札幌の「DRIVE IN HANABI -LIGHT UP NIPPON HOKKAIDO-」です。
この花火大会は、タイトルのとおり車の中から花火を楽しみます。
コロナ禍に、続々と全国で復活しているドライブインシアターの花火バージョンです。
この夏中止になってしまった花火大会も、ドライブイン花火の形で実施出来ないかと、計画が進んでいるそうですよ。
また静岡県・熱海市の「熱海海上花火大会」も開催中です。
感染対策として、例年の半分の時間に短縮されているそうです。
でも上がる花火の数は変わらないので、迫力が倍なんだとか!

7月31日(金)に、日本郵便株式会社から冴木さんの写真を使用したフレーム切手「日本の花火 2020」の販売が開始しました。
花火だけの写真ではなく、風景の中に花火が写っているというところが日本郵便の目に留まったそうです。
100枚ほどの写真を提出して、その中から日本郵便が10枚選んだんだとか。
全国約460の郵便局のほか、「郵便局のネットショップ」でも販売中です。

また、今月末に京都の出版社・赤々舎から「花火景」という写真集も発売される予定です。
33年間記録してきた、風土や暮らしと花火が溶け合った瞬間をとらえた写真を集めた作品集だそうです。
ネットショップで予約が始まるそうなので、ぜひ楽しみにお待ちください!

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ハナビスト 冴木一馬さんに選曲いただいた音楽も織り交ぜてお届けしました。 

■8/19(水)午後3時放送(再放送は8/19(水)午後9時、8/23(日)午後5時)